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第15話「Jetrel(殺人兵器メトリオン)」

 ニーリックスの前に現れたのは、彼の恐るべき仇。

※ネタバレです。

 サンドリーヌでプールに興じるトム達。ニーリックスの「安全策」に対抗できると自信満々なトゥヴォック。でも、白球はポケットへ。ニーリックスが一緒だと調子がくるっちゃうんでしょうか(^_^;)

これまであまり触れられなかったニーリックスの母星の話。星同士の戦争なんて、いかにもSTらしい話題です。

メトリオンとジェトレル博士のモデルは、言うまでもなく原子爆弾と開発者オッペンハイマーでしょう。広島と長崎の惨状を知って核開発の反対に身を転じ、一切の公職を追われたオッペンハイマーはジェトレル博士そのものです。彼も技術があったら、原爆の犠牲になった日本人を救いたいと思ったのでしょうか。またメトリオン病も原爆症と、ハーコニアの言い分もアメリカのそれと一致しますね。

艦長とケスに「挟み撃ち」にされて、ジェトレルの話を聞くことにしたニーリックスだが、気持ちとしては納得できない。しかし「同胞を救うことのほうが大事じゃないのか」と言われ検査を受ける。検査の間、小さな頃自分の罠で捕まえた小動物の話をするけど、あれは作り話かもしれない、と私は思いました。検査結果は、「メトリオン病の初期段階」。 

転送装置を応用して、病気の抗体を作れると言うジェトレル。希望が見えてきた艦長は、タラクシアへコースを取る。

検査を受けるニーリックスは、爆弾投下後のライナックスでの経験を話します。これも、原爆投下後の街へ入った日本人の体験談ですね。そしてジェトレル自身も、メトリオン病だということが明らかになります。

ライナックスの様子にショックを受けるニーリックス。ケスに自分は軍隊にいなかったことを打ち明けます。ここでの会話は戦争体験者とそうでない者の比ですね。

一方ジェトレルは、ドクターを停止して転送した雲からなにやら怪しい物体を作ってます。転送室にまで入り込んだ博士は、雲状になって漂ってる犠牲者の原子を再物質化することが本当の目的だった。すごいけど、ちょっと…墓荒らしちっく。実験は失敗し、ジェトレル博士の体も限界に。医療室で過ごす博士に、ニーリックスは「許す」と言う。

最後のニーリックスの言葉「メトリオン爆弾はみんなへの罰だったんだ」という言葉や、「あんたを許すよ」という台詞は、アメリカの思いが込められてますね。そう思いたい、そう言って欲しい。日本の被爆者たちや被爆2世たちは、そう言えるかというと…難しいでしょう。確かに戦争は参加した全ての国に罪があるんでしょうが、原爆は特殊な問題ですから。

今回のお題。原題は博士の名前、邦題は兵器の名前。どっちがどうということもなく、今回は特に言及すべき点はないでしょう。 

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