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第85話「Retrospect(呼び起こされた記憶の悲劇)」

 思い出した記憶の真実を、突き止める。

※ネタバレです。

 的を撃つヴォイジャー。真ん中に穴があきます。新しい武器の試し撃ちでした。売りつけているのはコーヴィン。「デスパレートな妻たち」のカルロス役の声優さんです。売買契約は成立。がめついやつです。艦長はセブンに武器の設置を任せることにしました。信頼を裏切ったセブンですが、艦長はまたチャンスを与えてくれるようです。

機関室。プロトコルの設定が違うと、セブンを押しのけたコーヴィン。その瞬間、セブンは彼を殴り倒しました。

顔の骨にヒビが入ったコーヴィン。ベラナはセブンを庇いますが、怒り心頭な彼に謝る艦長です。

作戦室。セブンを呼んだ艦長は、もう繰り返された会話に飽き飽きしてます。どんな罰でもセブンは堪えません。確かにコーヴィンはムカつく男ですが、殴ってやりたいと「思う」のと、実際にぶん殴るのとでは違う、と艦長は諭します。

医療室でドクターのチェックを受けるセブン。トリコーダーにも過敏になっています。ベッドに寝たセブンは、別のベッドに拘束される映像を見ます。そして、ベッドから飛び起き、怯えた様子で治療を拒否。記憶が抑圧された結果であるとみたドクターは、精神科のプログラムをダウンロードしました。記憶を表面化することで、セブンを治療しようというのです。

貨物室。セブンの寝室同然であるこの部屋で、ドクターは退行を行います。トゥヴォックの精神融合の方が早いんじゃない?とも思うんですが…。セブンは、トリコーダーや診察台に不安を感じていました。同時に、コーヴィンや他の男のイメージ。そして、思い出しました。セブンは、コーヴィンに外科的処置を施され、ボーグの技術を奪われたと言いました。

場所は、コーヴィンの星エンサラン。トムとセブンが手持ちの銃の試し撃ち。改善の余地があると言うと、コーヴィンは今直すと言ってセブンを連れ、開発室へ行きました。銃はトロンを使ったもの。銃を直したコーヴィンは、セブンを撃ちました。もう1人の女と、セブンをベッドに縛り付けたコーヴィンは、セブンからナノプローブを取り出し、インプラントをはずしました。同化チューブからナノプローブを出すと、他の男に注射、同化しました。次にセブンが気付くと、コーヴィンは銃が暴発したといい、手の治療をしたのでした。

艦長に報告するドクター。決定的な証拠はありません。トゥヴォックは記憶の曖昧さを指摘しますが、ドクターは完全にセブンを信じています。艦長は、記憶が事実であった場合を考慮し、証拠を探しコーヴィンと話をすることにしました。

話を聞いたコーヴィンは激怒。ウソをついているのはセブンだと言います。でも、艦長は開発室を調査したいと言います。

トゥヴォックに尋問を受けるコーヴィン。依然として否認しています。エンサランの治安判事が来ることになってますが、彼らはコーヴィンの味方にはなってくれないようです。トゥヴォックは、公正な調査を約束します。

セブンの気持ちを心配するドクター。恨みは非生産的な感情でいらないというセブン。ドクターは、セブンが個人として侮辱されたと言っています。煽っているようにしか見えませんが…。コーヴィンが報いを受けたら、怒りも収まると。

開発室に来た治安判事、コーヴィン、ドクター、トゥヴォック。デスクの上からは、セブンの細胞や本来休止しているはずなのに活動中のナノプローブが。治安判事は、その証拠でコーヴィンを拘留しようとしました。追い詰められたコーヴィンは、銃を持ち出し、転送で逃げます。3人を転送収容したヴォイジャーは、コーヴィンの船を追います。ところが、光子パルスにやられて見失いました。

追跡する一方で、トゥヴォックと艦長は持ち帰った器具を調べていました。証拠は全部グレー。決定的な証拠はありません。艦長の脳裏には冤罪の可能性もよぎります。そこで、セブンの身体にトロンを再び照射して、反応を見ることにしました。事故でもナノプローブが活動しだすかを試します。

ドクターは乗り気じゃありません。が、実験の結果、ナノプローブは動いていました。セブンは記憶が正しいと主張しますが、艦長はそれがボーグ時代のものとごっちゃになっていないかと考えます。ドクターもコーヴィンが正しかったのではないかと言います。しかしセブンは、彼を罰するまで納得しないと言います。

コーヴィンに追いついたヴォイジャー。容疑は晴れたという艦長ですが、パニック状態のコーヴィンはヴォイジャーに向かって撃ってきました。転送収容を試みますが、フィールドでできません。しかもそれが、船に点火。爆発してしまいました。

エンサランの取調べも終わったドクターですが、落ち込んでいます。セブンがメンテナンスにやってきて、コーヴィンの死が頭から離れないと言います。とりあえず自責の念は感じているようです。それに耐えるしかないと言ったドクターですが、なにかを思いついたようです。

作戦室に来たドクターは、自分を拡張するアルゴリズムを削除して欲しいと言いました。精神科の医者になったつもりで患者であるセブンを擁護し、客観性を失ったと。でも艦長は却下します。過ちのために時は戻せないと言います。自分だってセブンを擁護した、責任はみんなにある。この過ちから、次の過ちを防ぐのだと。ドクターは複雑な心境で、作戦室を出て行きました。

今回のお題。原題「Retrospect」は「回想、思い出」。この場合「記憶」としてもいいかもしれませんね。邦題「呼び起こされた記憶の悲劇」。まさにセブンの曖昧な記憶が起こした悲劇でした。彼女がもう少し謙虚なら、コーヴィンは助かったでしょう…ま、無理な相談ですが。ちょっと締まりのない題ですね。「記憶からの悲劇」、「虐待の記憶」あるいは「記憶の告発」なんていうのはどうでしょう。

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コメント

治安判事さんがヴォイジャーの味方の様に見えましたが、珍しいかなと思いました。
シーズン前半の異星人ならきっとヴォイジャー側が悪いと一方的なのが多かった気がします。
ホログラムのドクターが一番、反省していたのが驚きました。アルゴリズムを削除してくださいと言うくらいまで思いつめていたのかと。

投稿: モリー | 2008年5月23日 (金) 23時26分

>モリ―さん
今回の治安判事の対応は、外国人女性に暴行したアメリカ兵の賠償金を払っていた日本政府の対応に似ているなと思いました。結局、事を丸く収めることに重点を置いているのでしょうか。たしかに、これまでにはあまりないタイプの反応ですね。
きつい言い方をすれば、アルゴリズムを消すという罰を自分に課すことで、ドクターも結局逃げたかったのだと思います。人の命を奪ったという重罪から。反省はしているけど、自分がホログラムであることの利点は最大限に利用しようとしたって感じです。でも、医療目的に作られたドクターとしては、やはり相当辛いでしょうね。

投稿: 浅木 | 2008年5月24日 (土) 02時07分

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