第70話「The Gift(ケスとの別れ)」
ケス、ヴォイジャーを去る。
※ネタバレです。
セブンが来た、ということはケスが去る、ということで。
前回、生命体8472との戦闘にともなって、ボーグ領域の奥深くに入り込んでしまったヴォイジャー。しかも艦はボーグ仕様に改造してしまって、まだ所々緑色に発色してます。そして貨物室には…あの女ボーグがアルコーブで再生していました。
艦長とドクター、トゥヴォックがやってきます。ボーグは生物の部分と機械の部分が競り合っている状態で、不安定です。起こされたボーグは、自分が集合体とリンクしていないことに驚き、元に戻せと言います。しかし、再生が進みすぎているため、もう戻せる状態ではありませんでした。
急いで手術に取り掛かるドクター。ケスに麻酔薬を頼むと、ケスはハイポスプレーを飛ばしてきました。テレパシー中枢が刺激過剰の状態です。
作戦室。副長が疲れた様子で報告に来ました。ワープができません。ボーグ艦の陰もちらほらしている中、修理が急がれますが。艦長は、女ボーグ・セブンオブナインに手伝わせようと考えているようです。見ていたのは、地球人としての彼女の資料。変わった両親で、小さな船に乗ってδ宇宙域に向かったのが20年ほど前。副長は彼女を人間に戻すことに懐疑的です。あ、艦長のバレッタが金色です。久しぶりに見た。
医療室で問題発生。セブンオブナインのインプラントを剥いていたドクターは、選択に迫られて艦長を呼びました。人工物に拒否反応を起こしている体から、ボーグテクノロジーを撤去してしまわなければならないが、セブンオブナイン本人が望んでいないことをするのは医師の倫理に反します。艦長は、彼女に決断能力がないとし、代わりに手術の続行を命じます。
手術の途中、痙攣を起こすセブンオブナイン。ケスは、彼女の頭の中を透視し、超能力てインプラントを破壊しました。以前、サスピリアの元にいたオカンパ人に能力を高めてもらった時に似ていますね。
ドクターは、本物そっくりな義眼を作りました。ケスは超能力が上がってきてルンルンですが、トゥヴォックは制御するために瞑想を指導すると申し出ます。
手術がひと段落したセブンオブナインを起こした艦長。自分に何をされたか知ったセブンオブナインは怒ります。が、艦長は人間社会の一員に迎えると言います。そして、ボーグテクノロジーを切除するように協力を「お願い」しました。イヤとは言わせない…のでしたが。機関室で作業する彼女は、ベラナとは絶対合わないタイプ。
トゥヴォックの指導を受けるケス。ランプの炎を強めて、また弱める。これを指導するってことは、トゥヴォックもできるの?これ。それどころか、ケスは素粒子より小さなものが見えるといい、それをコントロールすると言い出します。ゆがむランプ。
ジェフリーチューブで作業にあたるハリーとセブンオブナイン。通信接続ポイントを見つけ、ハリーを張り倒して通信しようとします。
訓練をしていたケスは、それを察知します。そして超能力で、周辺の船体をゆがめ、爆発を起こします。ケス、やばい…。
一瞬通信が発せられてしまったこと、ケスの超能力は艦の分子構造を崩してしまうことが問題でした。それに、ボーグは拘束されたことに大いに怒ってます。
ニーリックスはケスの能力が発展したお祝いにシャンパンを開けます。ケスは自分に見える新しい世界を説明しようとして、ニーリックスを吹っ飛ばしてしまいます。異変を探知した艦長たちが駆けつけると、ケス自身がゆがんでいました。
ケスは分子的に不安定になっていました。ドクターは原因を探りますが、もはや医療の範疇を超えています。
セブンオブナインは混乱してきます。艦長は「アニカ・ハンセン」の写真を見せ、語りかけます。「友達は?学校は?好きな色は?」そして自分を受け入れるように説得しますが…。
ケスの能力のせいで、船体が不安定になり、ボーグ領にいるにもかかわらず無防備な状態。危ないなー。ケスは1つの決心をし、それを艦長に伝えます。それは、ヴォイジャーを離れること。自分の変化を突き詰めたい、艦に影響のないところで。艦長は涙目で説得しますが、分子の変化が始まります。艦長はふらつくケスを抱えてシャトルベイに急ぎます。
船体がゆがみ、爆発する隔壁。分子が不安定なため、転送もできません。「これ以上進めない」というケスに、トゥヴォックは精神融合を試みます。
シャトルに乗ったケスは、分子崩壊の瞬間「お別れの贈り物よ」と言ってきます。その瞬間、ワープコアが復旧し、120%の力を出します。そして、凄まじいスピードから抜け出したヴォイジャーは、ボーグ領の外にいました。地球までも10年分の距離です。
貨物室に戻ったセブンオブナインは、インプラントを8割はずして些か落ち着いた様子。ボディコンスーツを着て、バッジを渡されます。そして「あの少女の好きな色は、赤だった」と。
トゥヴォックは1人、ケスと訓練で使ったランプを持ち、窓の外を見つめていました。
ケスの降板とセブンのレギュラー入りを織り交ぜたエピでしたが、折角最後なんだからもっとちゃんとお別れさせてあげればいいのに。
今回のお題。原題「The Gift」は、もちろんケスがくれた10年分の距離がメインでしょうが、ケスがヴォイジャーで得たものやセブンが与えられた人間としての体などなど、でしょう。邦題「ケスとの別れ」。たしかに、そこメインでいってほしかったけどね。
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コメント
観たのがかなり以前だったので、艦長とセブンとの具体的なやり取りを今回改めて確認する事ができました。
本人が望んでいない「開放」を行おうとする他者との対立という図式は、現実社会でイスラムの女性をベールから「解放」しようと働きかけるキリスト教先進国を連想させます。女性たち本人がベールを被る事を望んでいるのは彼女らの本当の自由意志ではない、という主張がこの話での艦長の言葉と重なるわけです。
VOYではセブンの意思を無視した事が最後には吉となるわけですが、現実にはどうなのか難しいですね。
投稿: X^2 | 2008年2月13日 (水) 23時17分
>x^2さん
なるほど…。イスラム教について明るくないので、あんまり言及できませんが、そもそも宗教と言うものには功罪両面があるはずですよね。だから、イスラム女性がベールを被ることを最終的に「選択」したとしても理解できますが、一度はずして生活してみることも経験としてありな気もしますね。最終的にボーグになりたいって人がいるかは分りませんが(^_^;)。
投稿: 浅木 | 2008年2月14日 (木) 15時06分