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第77話「Year of Hell, Part Ⅱ(時空侵略戦争・後)」

 トキヨ、モドレ―。

※ネタバレです。

 133日目。前編の終りが70日くらいですから、2ヶ月経ってます。紫の星雲の中、「金属の塊」と化したヴォイジャーが避難しています。艦内にも紫のガスが充満していて、艦長とハリーが酸素ボンベをつけて修理に当たっていますが、酸素の残りが足りません。艦長は一言「どれくらい息を止めていられる?」

ブリッジに戻った艦長は、激しく咳き込んでいます。時間をオーバーして修理していたのでした。ドクターは安静を命じますが、艦長はハイポスプレーで誤魔化してくれと言います。それでもまだ咳は止まりません。

副長はガランとした暗い部屋にいました。ドアが開いて光が差し込み、目を覚ましました。クレニム人に連れられて部屋を出ます。服を着替え、身なりを整えた副長が食堂へ行くと、アノラックス閣下が待っていました。トムは、色々抵抗しているようです。2ヶ月検査漬けだった2人。ご馳走や貴重なワインを振舞う閣下。時間を変えて、ヴォイジャーを元に戻すこともできる、と言います。代わりに、ヴォイジャーの情報を要求してきます。トムは人殺しをしたくないと席をたちますが、副長は計算次第で誰も傷つけずにすむのでは、と考えます。閣下は「時間のムードを分っている」と。

ヴォイジャーでは残った上級士官が久々に集まり、食事をしていました。ニーリックスの「面白い」飲み物です。まだ修理が進んでないのですが、艦長は星雲を出るといいます。セブンは反対しますが、艦長は宣言しただけでした。

トゥヴォックはセブンに、艦長に逆らうなと忠告します。論理に不備があっても…。

161日目。副長は記憶の限りヴォイジャーの情報を提供し、閣下と一緒に時空侵略のシュミレーションをしていました。小さな彗星を一つ消しただけでも、8000もの文明を消すことになります。閣下は自分の経験を話します。時空侵略の武器を発明し、敵を消したが、その敵が病気の抗体を持っていたので、病気が蔓延した。修正しようとまた新たな文明を消す、の繰り返しでした。閣下は副長に時空コアを見せます。

180日目。ヴォイジャーに小さな破片が襲い掛かります。普段なら、ディフレクターが防いでくれますが、今はそれが故障しているので、ゴンゴン当たってきます。艦長は危険なディフレクターコントロールに向かいました。

ドアを開けると、そこは火の海でした。塵はどんどんぶつかってきます。艦長は、「やけどを負って戻ってくる」と言い、火に飛び込みました。ディフレクターは無事始動しましたが、艦長は大やけどを負って倒れていました。

食堂で目を覚ました艦長。顔と腕に跡が残りました。ドクターはさらに休養を、と言ってきます。外傷性ストレスだと。今度は、医療主任の権限で艦長の指揮権を剥奪することもできる、と言ってきますが、艦長は「プログラムを切る」とまで。考える前に言葉が出てしまう艦長。ドクターは指揮権剥奪を宣言しますが、実質それは不可能でした。

207日目。あちこちに亀裂が入って、修理リストがいっぱいになりそう。重力の弱くなった部屋がありました。副長の。入ってみると、瓦礫の中に、あの時計がありました。艦長は、受け取らなかったことを後悔します。それを腰につけ、次へ向かいました。

クレニム艦の中では、閣下の部下(ロマノの声)とトムがゲームをしていました。トムの手は、ロマノ君(勝手に呼びます)のお兄さんと似ています。彼は毎年毎年家族の誕生日を祝い、100年以上が経っていました。彼らもまた、存在が消えていました。

副長は、時空計算をしていました。そこへトムがやってきて、時空コアを止めれば、艦の破壊は容易だと言ってきます。ロマノ君・オブリストが情報をくれたそうです。でも副長は計算を続けます。アノラックスは聡明な男だと。そんな時、アノラックスが新たな種族を消す準備を始めました。反対する副長ですが、閣下は無視。また1つの文明が消滅しました。

副長はアノラックスの部屋に乗り込み、ただの大量虐殺だったと言います。副長は、閣下がこだわっているのは「キアナ・プライム」だと暴露します。アノラックスは2度目の時空侵略で妻を失っていたので、それを取り戻すまでやめないと言います。おい!そんな個人的な理由だったのかい!それを時間からの罰だと感じているようですが、それに甘んじることなく、あくまでも妻との時間を取り戻したいと。副長はそれに同情したようです。トムは艦長と連絡をとることにし、副長は「キャスリンに宜しく」と伝言を頼みます。

226日目。他国の船と同盟を組んだヴォイジャーは、トムからのメッセージを見つけ、敵艦に向かいます。艦長はドクターも含めてみんなを同盟船へ移るように指示します。そして、自分は「船と沈む」と。トゥヴォックに反対されますが「船に恩返しするの」と言います。トゥヴォックは、ただの隔壁の集まりだと言いますが、艦長は「船もクルーの一員だ」と。トゥヴォックは長寿と繁栄を贈り、艦長はトゥヴォックを抱きしめます。そして、トゥヴォックも艦長の背中に手を。おそらく、彼から艦長にこんな風に触れてくることはなかったのでしょう。艦長は溢れてくるものを抑え、セブンにトゥヴォックを託します。誰もいなくなったブリッジで、時計を握り締め、副長席を見つめた艦長は、ゆっくりと自分の席に就きました。

257日目。クレニム艦を探知したヴォイジャー。同盟船にも時空シールドを配備しました。操舵席に就き、コースを指示します。

閣下たちも、ヴォイジャーの存在を探知しますが、閣下は余裕です。ロマノ君は内緒で、トムにデータを送ります。

ヴォイジャーたちが攻撃を開始します。が、クレニムには効果なし。逆に同盟船が2隻消されてしまいました。トムの連絡を待つしかありません。閣下はさらに攻撃を指示、しかしロマノ君は時空コアを停止させ、副長たちをトゥヴォックたちの船に戻しました。通常の時空に出てきた侵略艦。爆撃を受け、大きくえぐれるヴォイジャー。艦長は這うように艦長席へ戻ります。目の前には、モニターではなくフォースフィールド越しにクレニム艦の姿が。

全船攻撃不能。シールドを消すように支持した艦長は、体当たりして時空コアを破壊し、時空侵略を元に戻すことにしました。目の前に迫るクレニム艦。艦長は「時よ、戻れ―」と言って突っ込んでいきました。跡形もなく破壊されるヴォイジャー。

クレニム艦は時空コアが不安定になり、艦内が時空侵略されます。アノラックスが向かったのは、あの髪のところ。この期に及んで、この男は!しかし容器が割れ、髪の毛は消えました。クレニム艦も、爆破します。広がる時空変動波。

一日目。無傷のヴォイジャーです。そこへクレニムが通信して来ました。今度は好意的に、「ここは戦闘領域だから、避けることを勧める」と。忠告を受け入れる艦長。副長は新しい天体測定ラボで乾杯しようといい、艦長はこそっと当たり年のシャンパンを出そうと言うのでした。

都市。閣下はあの髪の妻に声を掛けられ、穏やかな気分で散歩に出かけました。しかし机の上には、時空を計算したパッドがいくつも…。

久々に艦長が大活躍で嬉しいエピでしたが…。↓

今回のお題、も含めてちょっと一言、二言、いやもうちょっと言わせて欲しい。原題「Year of Hell(地獄の1年)」ですが、これってケスがタイムスリップした「9歳のケス」で出てきたクレニムの話でしょう?あれでは、最初の攻撃で艦長とベラナが死亡、ケスとトムがその後仲良くなって、戦闘中にケスが出産、ドクターは停止…って話だったと思いますが。いくら「可能性の未来」だったからと言って、あの時点から連続した時空に存在する今回のエピでは、おかしいところが多すぎます。ケスは未来のことについて語らないとしましたが、ことクレニムについては(パーティを抜け出してまで!)報告書を残しているはずです。まさか艦長がこの大事な情報を見落としているとは思えないんですが…。最初はザール領だと思っていたので、領内に入ってしまったと言うのは仕方ないですが、最初に出逢った船の戦力がヴォイジャーより劣る、というだけで報告書を検討もしないというのはちょっとなぁ。時空差の位相も、ケスが知っていたハズ。いっそこうしては?と思うのが、「クレニム」という名前を聞いて回避しようと、ザールに助けを求めたヴォイジャーだったが、ケスの経験した未来と違い実際に時空侵略武器を使っていたのはザールで、ヴォイジャーは時空侵略戦争に巻き込まれていく――。だめかな。この邦題「時空侵略戦争」っていうのはカッコイイですよね。前後編にふさわしい壮大な感じで。それと、珍しくおとなしかったセブンでしたが、これは、この役割が元々ケスのためのものだったからだそうで。そこまでして大事にしなきゃいけない脚本か?とも思うんですが。大まかな筋や結末はいいと思いますが、先述したような不備もありますし、あんだけ大々的にセブンを投入したんですから、もっと大胆に書き換えても良かったのでは?

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コメント

「9歳のケス」のことで頭が混乱してます。
考えない方がいいのかな?
それは置いといて、エピソードのほうは2話連続モノで見応えありましたね。
閣下も自分の手に入れたかったものが戻ってきたのは艦長のおかげということでめでたし、めでたし。
でも、閣下がまた時空計算していたってことは同じことを繰り返すんでしょうか。

投稿: モリー | 2008年4月16日 (水) 22時41分

>モリーさん
ほんと、混乱しますよね。どっちが先にできた脚本か知りませんが、無理のないものにして欲しかったです。報告書を出したはずのケスがかわいそう…。
ジェインウェイ艦長の特攻作戦を見て、「後先考えない」とか「無茶する」とか他にも罵詈雑言を吐く人がいますけど、じゃあこの場合どうせいっちゅーんじゃいって思っちゃいますよ。実際めでたしな終わりになったわけですし。あの閣下には、是非とも学者としてあくまで理論の世界で生きて欲しいと思いますね。

投稿: 浅木 | 2008年4月17日 (木) 01時42分

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