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第97話「Extreme Risk(心は闘いに傷ついて)」

 それで「生きてる」って感じがするから。

※ネタバレです。

 高度30万メートルまで来たシャトルのホロプログラムで、安全プロトコルをオーバーライドしたベラナ。そのまま防護服で地上へダイブしていきます。すごいスピードで降下している途中、副長から呼び出しがかかりました。空中でプログラムを終了し、機関室へ向かいます。その途中、セブンに会ったベラナは、気分が悪いと言って仕事をセブンに任せます。

ヴォイジャーの探査機をトラクタービームでひきつけるマロン船。艦長が警告しますが、聞きません。ビームを切り、ガス惑星の中へ探査機を誘導して隠します。探査機はボーグシールドがありますが、それがないマロン船は爆発しました。

探査機は無傷ですが、ガス惑星の中で命令に反応しなくなりました。会議に遅れてきたベラナは「回収は無理」とあっさり。トムはこれを機に、新しいシャトルを作って、それで取りに行けばいいと提案します。最近はそのアイディアに夢中なようで、すでに設計図まで作っていました。「デルタ・フライヤー」、1週間でできます。みんな賛成してくれますし、艦長も許可してくれました。会議の終り、艦長はなんだかぼーっとしているベラナに気づきました。

ホロデッキ。スーパーカーなデザインをしたいトム、フィンをつけたいようです(笑)。セブンはベラナの意見を覆す意見を出しますが、ベラナは「いいわ」とだけ。その夜、トムの部屋に来たベラナは、スラスターの仕様書だけ置いてさっさと去ろうとします。トムは上の空なベラナに、夢をかなえる熱意がないと心配しますが、ベラナはやっぱり何も言わずに去ってしまいます。

再びホロデッキに来たベラナは、安全プロトコルをオーバーライドして中へ。それはカーデシア人と素手でやりあうものでした。

探査機があるガス惑星に来たヴォイジャー。マロン船もいます。今度は指揮官ヴレルク通信してきました。ガス惑星に突っ込んで死んだ仲間の賠償として探査機をもらうといいます。一方的に通信を切った艦長(こういう姿も好きです)、なぜ探査機が欲しいのかと副長に。副長の考えでは探査機についているマルチスペース機能が欲しいのではと。

怪我を負って部屋に帰ってきたベラナ。バスルームに隠してある皮膚再生機で治しています。鏡に映ったのは、ひどい顔の自分。

身なりを整えて、食堂にやってきたベラナ。ニーリックスが店じまいをしていました。彼のジョークにも反応できません。イマイチ覇気がないベラナ。バナナ・パンケーキをリクエストします。おばあちゃんが作ってくれたそれを食べると笑顔になれるんだそうです。初めて聞く料理でも、ニーリックスはレプリケーターに頼んで出してくれます。パンケーキを一口、「おいしい」とは言いますが、笑顔はありません。仕事に戻ったベラナに、心配そうなニーリックス。

どうやら本気で探査機を奪うつもりのマロン船。セブンは天体測定ラボで、マロン船をスパイして嬉しくない情報を手に入れました。それは、デルタフライヤーより36時間早くできる小型船でした。

作業場、イラついてヴォーラックにあたるベラナ。船体強度に問題はあるものの、21世紀風のボタン満載のシャトルは完成間近です。「船体に入るヒビの影響を調べるため」と言い残して、ベラナは再びホロデッキへ行きます。1人でデルタフライヤーを操縦し、ガス惑星へ。フライヤーの警告もホロデッキの安全プロトコルもオーバーライドして危険な惑星へ突っ込んでいきます。気圧が限界を超え、船体に亀裂が入ります。

マロン船はシータ放射線を放出。ヴレルクはまだ沢山あると言ってきます。作業を急がせようとベラナを探した艦長は、ホロデッキで返事をしないベラナのところへ副長を行かせます。ホロデッキでは、フライヤーに亀裂が発生、ベラナは傷を負って倒れていました。危機一髪のところで、副長がプログラムを止めます。

医療室で目覚めたベラナ。艦長がやってきて、内蔵出血や頭蓋外傷、精髄骨折の跡について問い詰めます。安全プロトコルについても。心配する艦長は、頑ななベラナをフライヤーの設計から外します。それにも反発しません。

作戦室。フライヤーの問題はミクロの亀裂のみと報告するトム。艦長はベラナについて聞きます。ベラナは自分で自分を傷つけているように思えます。副長は仕方なく、個人の記録を調べることを提案し、艦長も許可します。

自分の部屋でベッドに寝そべって、ぼーっとするベラナ。チャイムが鳴って、副長が入ってきました。ベラナは「慢性うつ性」だとドクターに言われていました。安全プロトコルのことを聞くと、誰も迷惑かけてないと。副長は、ベラナをホロデッキに連れて行き、あるプログラムを起動しました。激しく動揺するベラナ。そこにいたのは、殺されたマキの仲間でした。彼女は、マキの仲間が殺されたと聞いた翌日にこのプログラムを作り、その後は安全プロトコルを解除した危険なプログラムをしていました。死にたいのか、と問う副長に、ベラナは「生きているのを確かめてる」と言います。副長が感じる悲しみ・怒り・罪悪感をベラナは感じられない。他の出来事にも人にも何も感じないのです。ベラナは続けます。6歳で父と別れ、19で艦隊アカデミーを退学に、マキとも離れ、彼らが死んだ。家族がもうないというベラナに、副長はヴォイジャーの家族が一緒にいると言います。ホロデッキで死のうとしたって、止められる。立ち直る方法を考えようと。その時、マロンの攻撃が始まります。副長は仕方なく、ベラナを残してブリッジへ。

攻撃が始まって、今フライヤーを発進させるしかないと決めた艦長。人手が欲しいとトムに言われて、再び副長を派遣。廊下を歩いている副長を、ベラナが追いかけてきて、代わって欲しいといいます。その目には、力が戻っていました。

フライヤーは発進してすぐに、マロンの小型船に追いつきました。攻撃もあって、船体強度はギリギリです。そのうち、亀裂が入ってきました。探査機を回収して上昇し始めた時、船室にもボコボコと亀裂が。ベラナはそこにパネルを貼り付け、EPSコンジットとフェイザーを使って(どういう仕組みになってるのかよく分かりませんが)フォースフィールドを作りました。フライヤーは無事帰還。

帰ってきたベラナに、副長が声をかけます。昔に自分に戻ったかと聞いた副長にベラナは「もし今度あんなことしたら、首をへし折るわよ」と。食堂にきたベラナは、バナナ・パンケーキを出して、一口。今度は満面の笑みを浮かべました。

若干回復が早いような気もしますが、まあそれはテレビですから…。これは、以前のエピも踏襲してるし、よくできたストーリーで、ベラナがらみの中では一番と言ってもいいくらい好きなエピです。また、艦長やベラナのように頑張る女性の心の傷は、本来こう現われてくるのだと思います。どこかの誰かさんには、これを見てから「Night」を作って欲しかった。

このエピから思い出した曲があります。Avril Lavigneの「Anything But Ordinary」という曲。この一節の「危険を感じると、生きてる感じがするの」というところがなんとなく。曲自体はもっと明るいんですが、I have to feel much Alive.という感じが。

今回のお題。原題「Extreme Risk」は「危険な賭け」と訳せるでしょうが、「過激なリスク」という方がいいでしょう。邦題「心は闘いに傷ついて」。前回に続き、ネタバレでなかったら合格点が出せる感じです。

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