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第94話「Hope and Fear(裏切られたメッセージ)」

 暗号の向こうに、みんなの思いが交錯します。

※ネタバレです。

 シーズン4のファイナルですが、前後編でもクリフハンガーでもありません。

ホロデッキ、飛んでくるディスクを交互に撃つ艦長とセブン。ヴェロシティという未来のゲームです。壁にぶつかった艦長は、転倒。でも振り向き様にフェイザーを撃って、ディスクに命中させました。跳ね返ったディスクは、セブンに当たり、ゲームオーバー。艦長、お見事です。セブンは、自分の方が体力も視力もあるのに、勝率が4割なのはおかしいと悔しがってますが、この競技に大事なのは機転だと艦長は言います。とにかく、セブンの負けです。

艦長は食堂で、1人、5ヶ月前の暗号メッセージ解読に悪戦苦闘していました。中継ステーションのやつですね。破損が激しいので、ベラナがさじを投げてしまったものですが、艦長は諦めません。そこへ、副長が現れました。ため息をつき、声を掛ける副長。もう5時です。ニーリックスが、民間人を乗せたいと言っていることを報告します。それに少し寝ないと、とも。艦長の「宝探し」には、ベラナとセブンに協力させたらと提案する副長ですが、艦長はいつも反論してくるセブンに少し悩んでいるみたいです。副長は、セブンが多くを学んだ「先生」から卒業したいのでは、と。ほんとに、カウンセラーチャコティですねー。

荷物を整理する貨物室で、色んなものが行き来します。お客さんのアートゥリスは、ニーリックスいわく「天才」。宇宙翻訳機が壊れても、自前で通訳できたんだそうです。彼はなんと、4000語を話せるらしい。2、3語が話せれば、言語のパターンが読めると。それを聞いた艦長は、彼にあるお願いを。

艦隊の暗号を見せるセブンに、アートゥリスは興味を示しました。ボーグのことは「自然の嵐のようなもの。怒っても無駄で、避けるのみ」だという見解のようです。そういいながらも、あっという間に暗号をほとんど解いてしまいました。スクリーンで見てみると、それは提督のメッセージと、座標がマークされていました。近くのようです。

とりあえず、そこへ行ってみると、宇宙艦隊の船がありました。でも、呼びかけには反応しないし、生命反応もない。副長・トム・トゥヴォックが船体の確保、艦長とアートゥリスは暗号解読の続きです。艦長は、経験から素直には喜べないようですが。

新しい船に移った3人。こうしてみると、背が同じ位なんですね。初めて見るタイプの船、トゥヴォックもトムの「ワオ」に同意します。U.S.S.ドーントレス、なんと3ヶ月で6万光年ふっとんできたという記録です。クルーはなく、自動走行。と、いきなりエンジンが動き出しました。機関室にも、異質なワープコアがありました。反物質では動いておらず、量子スリップストリームというものらしいです。動き出した船は、勝手に高速ワープに入りました。これはどう見ても、昔のドラえもんのタイムマシーンですが…。通常空間に戻った時には、15光年も移動してました。

ヴォイジャーがドーントレスに追いつくまで、2日もかかりました。その間に、艦隊からのメッセージは、ほぼ完璧に解読されました。メッセージのヘイズ提督いわく、新しい技術は不安もあるが、信じて欲しいと。船の状態はいいけれど、設備はあまり充実していない小さな船のようです。早く移ろうというハリー、セブンとトゥヴォックは慎重に、副長はヴォイジャーもスリップストリームができるようにしては、トムは船体が持たないと。艦長はとりあえずヴォイジャーと帰りたいけど、ドーントレスにも慣れておくように指示しました。会議の後、艦長が相談をしたのは、トゥヴォックです。なぜか不安が消えない。全てが完璧すぎるのです。何かが変だ…あのエイリアンがヴォイジャーに来てから。取り越し苦労だといいと思いながらも、船の調査とアートゥリスの監視を命じました。

艦長は取り越し苦労を禁じ、心の中で帰った時の自分を思いながら船を調査しています。一方セブンは、スリップストリームの技術を調査しながら、ひとつの不安を抱えていました。α宇宙域で、固体の世界に適応できるのだろうかと。

ハリー、ベラナ、セブンは量子スリップストリームドライブ(長い!)の自由な停止に成功しました。セブンは珍しく個人的な会話。ベラナは、α宇宙域で元マキとして服役した方がいいと言います。ハリーはα宇宙域の素晴らしさを語り「一緒に帰れたらいいな」と言います。去り際、わずかに微笑む(!!!!)セブン。その後、ハリーはコンジットに異常を探知、トゥヴォックに知らせます。

艦長は1人、天体測定ラボでなにやら作業。ディスプレイには地球が映ってます。セブンを呼び出し、復元不可能となっている部分の解読を手伝ってほしいと言います。セブンは、意を決し、「α宇宙域へは行かない」と。艦長と自分は違うのだ、価値観を押し付けないでくれ。艦長は反論します、今はセブンの知識が必要で、クルーにも恩返しをしなければならない時、何よりも、あなたは地球に帰るのが怖いだけだと。緊迫した空気の中、新しいアルゴリズムでの解読が完了します。復元されたデータは、すでに解読されたメッセージから別の映像を取り出しました。同じヘイズ提督からのものですが「艦隊一同から謝罪を」という正反対のもの。ワームホールや新しい航行も見つからなかったのです。失望した艦長ですが、これは大事。アートゥリスがメッセージをすり替えたのです。トゥヴォックも、ドーントレスで異星人のテクノロジーを見つけていました。ドーントレスのブリッジにいる彼に気づかれないよう、みんなが急行します。

ドーントレスのブリッジ。ベラナと談笑するアートゥリスの元に、艦長たちが来ます。ベラナにクルーを避難させ、艦長はアートゥリスを問い詰めます。アートゥリスはセブンがデータを改ざんしたと言いますが、信じるものはいません。追い詰められたアートゥリスは船を元の仕様に戻しました。クルーの転送を試みますが、セブンと艦長だけが残されてしまいます。船はそのまま、スリップストリームに入りました。ヴォイジャーでは、改造したワープコアをぶっつけ本番で飛ばします。

アートゥリスは「故郷」へ向かっていると言います。彼が怨んでいたのは艦長その人でした。艦長がボーグと取り引きをしたせいで、ボーグは生命体8472から生き抜いた。そして、自分の種族や多くの仲間が同化されてしまった。嵐は責められないが、それを消さなかった艦長は許せない…。逆恨みも甚だしいっ!彼は、2人をボーグスペースにある自分の故郷に戻し、同化させるつもりです。

ヴォイジャーはスリップストリームに危なっかしくですが、入りました。ドーントレスにも追いつきます。

ドーントレスでは、艦長がフォースフィールドを突破するため、セブンのインプラントを調整します。艦隊のコムバッジ、すごすぎです。マイクロフィラメントで目のインプラントを調整しながら、艦長は9ヶ月前に思いを馳せます。艦長とセブンの関係の始まりも、こうして始まったのでした。艦長は続けます「厳しくしたのは艦長として、友人として」。セブンも自分の素直な気持ちを話します「ボーグでもなく、人間にもなりきれていない自分はどこに属するのか」、艦長の応えは「私たちよ」。セブンの改良は終了。2人は拘束室を出て、機関室へ向かいます。

アートゥリスが妨害して、エンジンが止められません。艦長は方向転換をセブンに命じ、明日はヴェロシティの再試合だと言い残してブリッジへ向かいました。艦長はアートゥリスに話しかけます。種族の誇りはあなたの中にあると。その時ヴォイジャーがドーントレスを攻撃、シールドを破壊して艦長とセブンを収容しました。ヴォイジャーはそのまま旋回、残されたドーントレスはボーグスペースにたどり着きました。

その後1時間で量子スリップストリームは崩壊しました。艦長は、この技術を封印。しかしその間に、300光年進みました。

ホロデッキでは、艦長とセブンがヴェロシティの再試合をしていました。やっぱり艦長の勝ちですが。セブンは量子スリップストリームの研究を続けてはいるようです。それにボーグスペースに近づいた時、ドローンに戻るのは避けたかったと言います。そしてまた、ディスクが現れました。

4シーズンファイナルだけあって、話がでかかったですね。でもやっぱり、シーズンの最初、生命体8472の影響を受けた話でした。これは、3シーズンのはじめで、ケイゾンに加担したセスカがヴォイジャーを乗っ取った話と、3シーズンの実質最終話となった「反乱」で出てきたセスカの構図と同じです。シーズンに統一感と変化を感じさせる、長いスパンでの手法ではないでしょうか。1・2シーズンでは無かったですし、この先のシーズンではどうなるか分かりませんが。

今回のお題。原題「Hope and Fear」。クルーの「期待」とセブンの「不安」、それに両方を抱えていた艦長…こういうの好きです。邦題「裏切られたメッセージ」。原題の方が主題をついてますし、ある意味この題はネタバレですが、音はいいですね。

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コメント

シーズンフィナーレが前後編モノではなくても、艦隊の船、それも先進テクノロジーや最後はボーグと見応えのあるエピソードでした。
あのアートゥリスが最初からちょっと怪しかったですけどね~。

投稿: モリー | 2008年7月10日 (木) 22時24分

>モリーさん
アートゥリス、確かに怪しかった。胡散臭いですよね。
彼が嘘で言っていたようにボーグを「嵐のようなもの」だと思うというのは、実際難しいですよね。日本でもいろんな事故が起こるたびに、国や自治体の管理責任まで問うんですから、ヒューマノイドがやってきて首にチューブをブスッってやれば、嵐じゃ済まないですよ~。

投稿: 浅木 | 2008年7月10日 (木) 22時41分

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