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第117話「11:59(甦るジェインウェイ家の秘密)」

 シャノン・オドンネル

※ネタバレです。

 朝。艦長にニーリックスが突然「万里の長城」についてデータを披露しました。トムと地球の文化についてクイズで遊んでいるらしいのです。艦長は「ミレニアム・ゲート」なるものの話を始めました。21世紀にアメリカが作った巨大な施設。艦長の先祖で、宇宙飛行士であるシャノン・オドンネルが建設に関わっていました。

2000年12月27日朝5時。シャノンは車でインディアナを走っていました。やっぱりコーヒーを飲んで、テープに記録を残して。車が壊れかかった時、ミレニアム・ゲートの予定地を通りかかりました。

ただのガス欠でしたが、看板とは違ってホテルも何もない町。おまけに軽いですが事故まで起こしてしまって、車は止まるし。レッカーを待つ間、行き場をなくしたシャノンが入ったのは、古い本屋。初老の男性と、若い男の子が居ました。快くコーヒーを入れてくれたこの本屋は、町で唯一開いているといっても過言ではありませんでした。主人のヘンリー・ジェインウェイは、建設中のミレニアム・ゲートに反対して、そこに土地を売り渡した他の店とは違う道をとっていたのです。息子ジェイソンは、それほど積極的ではありませんが。シャノンは、反対運動を手伝うから雇って欲しいと言います。パソコンも使えるし、便利だと。

こうして町にしばらく留まることにしたシャノン。ヘンリーと一緒に町のバーでビールを飲みます。全員立ち退きが企業の条件なので、今反対しているヘンリーは村八分に遭っています。それでもバーではビールが飲めるところがアメリカンですね。せっかくのミレニアムだというのに、シャノンは馬鹿騒ぎにあんまり興味がないようです。シャノンはフロリダのイトコに居候をさせてもらいに行く途中でした。彼女いわく「模索の時」。1つところにじっとしていられないタイプでした。

翌朝、テレビに1人反対だと訴えるヘンリー。事業主モスは、ヘンリーが新年まで粘れば別の場所に移ることも考えているとコメントしました。喜ぶヘンリーですが、辛いのは息子ジェイソンです。

夜。画集を広げてパリのレストランへ行ったつもりの2人。こういうロマンチックなこといやみなくできる男、いないかな…。世界中を旅してみたいというシャノンと、落ち着いた生活もいいよというヘンリー。いい雰囲気ですが、車が直ったと聞いたシャノンは、翌日発つことにしました。ただ、この町を離れがたくもなってきていますが…。

24世紀の天体測定ラボでは、艦長がミレニアム・ゲートを調べていました。セブンにも、当時のデータの復元を頼みます。子供のころ、艦長はシャノンに憧れていたんだそうです。

食堂。ニーリックスとトムは「古代の七不思議」を当てっこ。最後の1つはセブンが答えました。シャノンのことを調べるのと同時に、自分の先祖もちょっと調べたようです。ニーリックスに手伝ってもらったセブンは、年老いたシャノンの家族写真を見つけました。艦長は大喜びです。

バーで地図を広げていたシャノンの元へ、ミレニアム・ゲートのオーナー、モスがやってきました。シャノンは宇宙飛行士候補だったんですが、途中で脱落してしまったのでした。艦長が聞いている話とは違いますね。モスはそのころの知り合いで、シャノンにヘンリーを説得しろと言ってきました。見返りに、コンサルティングエンジニアとしていい仕事を用意するとも。即答を避けたシャノン。悩むところです。

翌朝早く目を覚ますと、ヘンリーは別の町へ用を足しに行っていて、ジェイソン1人でした。母を亡くしたジェイソンは、父を尊敬して彼の運動に反抗していないのでした。新年まであと12時間。帰ってきたヘンリーに、ミレニアム・ゲートについて調べたシャノンは、ヘンリーに正直に話して説得に当たりますが、うまくいかず、シャノンは鞄を抱えて出て行きました。すると、ジェイソンもおばさんちに行くといってしまいます。

おそらくは艦長のリビングで、艦長・セブン・ニーリックス・トム・それにハリーが先祖の話で盛り上がっていました。検診に来たドクターも参加して、トムの先祖の話になったとき、シャノンとの接点があるかと思われる人物が出てきました。しかし、火星のプロジェクトを70年代から全部暗記しているというおっそろしいことを言い出したトムは、シャノン・オドンネルという名前に覚えが無いと言い出します。

作戦室。定時報告に来た副長は、新聞記事で事実を知った艦長ががっかりしているのを見ました。シャノンはヘンリーと結婚し、ミレニアムゲートの顧問とはなりましたが、火星には関わっておらず、平凡な人生を送った…。「家族が落ちこむわ」という艦長に、微笑ましすぎて笑いがこぼれる副長。

あとミレニアムまであと2時間半。説得に失敗したとモスに話したシャノンは、フロリダへ発つといいました。しかし、モスはまだシャノンを雇う気です。そこへジェイソンが飛び込んできて、本屋の周りに町の人や警察がやってきて騒ぎになってると知らせに来ました。艦長なら飛んでいくところでしょうが、シャノンは止めるジェイソンを振り切り、町を出ました。

高速を走っていたシャノン。テープにヘンリーたちのことを吹き込んで、クッキーを口にしたシャノンはしかし、町に戻ってきていました。諦めかけていた町の人やモスの間を潜り抜け、シャノンはヘンリーが1人篭城する本屋に入りました。何故戻ったと聞かれ、「クッキーのせい」と答えるシャノン。いつも買うチョコチップクッキーが、全然おいしくなかった。考えるのはヘンリーのことばかり。この町で暮らす、そう決心したシャノン。ヘンリーもまた、シャノンを望んでいたのです。過去でもなく未来でもなく、2人(+ジェイソン)の今のため、ヘンリーは今の店を閉めてミレニアムゲートで書店を開くことにしました。12時まであと1分、書店の戸が開き、札を「閉店」にしたヘンリーがシャノンと出てきました。

リビングで1人落ち込む艦長に、ニーリックスが食堂へ来てくれと言ってきました。何かと思えば、上級士官がそろってシャンパンを用意していました。艦長にシャノンと孫たちの写真をプレゼントし、艦長を慰めてくれました。彼女が居たから、こうして艦長と出会えたのだと。そして、みんなで「家族写真」を。

はつらつとしたキャスリン・ジェインウェイと違って、少し冷めた雰囲気を持っているシャノン・オドンネル。ケイトさんと松岡さんの二役で楽しめました。シャノンは髪が少し赤いでしょうか。ジーンズ姿なんて、あの「29世紀からの警告」でも見られませんでしたしね。20世紀の人間として、艦長のテンポではなじめないのは確かですが、2人の女優が見事に演じ分けてくれて、いいエピだと思います。落ち込んだ艦長を励ますクルーも好きです。

今回のお題。原題「11:59」数字だけのタイトルは楽ですねー。いやいや、ミレニアムゲートや、ジェインウェイ家の運命を大きく変えたシャノンが、わずか10分足らずでヘンリーを説得できたのは、まさに神業ですね。邦題「甦るジェインウェイ家の秘密」って…ただの勘違いでしょうよ。ミレニアムはどこ行った?って感じです。

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コメント

浅木さん
コメントありがとうございました。
初めてサイトの方拝見させてもらいましたぁ。
すごい情報量に、感動してしまいました。

読んでいると、「あ~こんなシーンあったなぁ」
とか、懐かしい気分になりました。

英語の字幕、今度DVDを入手して僕も試してみます。

投稿: じゅんぺい | 2008年4月20日 (日) 17時55分

>じゅんぺいさん
いらっしゃいませ~(^_^)/~
情報量、ってほどのことはないですけど、あれこれ書き散らかしているうちにこうなっちゃいました(^_^;)。
ほとんどは私見ですから、またいらして、ツッコんでくださいね。

投稿: 浅木 | 2008年4月21日 (月) 22時05分

原題の「11:59」数字だけのタイトルって珍しいですよね。
邦題も「11:59」で同じでも良かったかなと
観終えて思いました。
まさにミレニアムって感じで「11:59」のほうが素敵~。
ジェインウェイさんがロマンティックでぴったりな原題でしたね。

投稿: モリー | 2009年10月 3日 (土) 17時59分

>モリーさん
本当に、邦題って時々「そのまんまでいいのにな」って思うことがありますよね。
女優さんって、こうも別人になれるのかって思うとことがありますよね。艦長ではあまり見られないシャノンの笑顔が可愛らしくてキュンキュンしちゃいました(笑)。

投稿: 浅木 | 2009年10月 5日 (月) 13時52分

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