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第112話「Course:Obivion(崩壊空間の恐怖)」

 私は、私…。

※ネタバレです。

 礼服のハリーがクラリネットを演奏する食堂。シャンパンが運ばれてきています。ドクターはホロ・イメージャーを手に、ニーリックスはライスを配ります。そこへ入って来たのは、同じく礼服のベラナと副長。曲がウエディングマーチに変更され、迎えるのは礼服のトムとそして、艦長!ベラナとブリッジ上級士官が礼服ですね。私この礼服が大好きです。スマートで上品で。これで勤務して欲しい。誰も予想しなかったこのカップルの結婚式。艦長の執り仕切る中、ハリーがジョークを言ったり、セブンがブーケを受け取っちゃったりと、アットホームな雰囲気で行われました。ライスシャワーの降りしきる中、笑顔で出て行く新郎新婦。しかし落ちたライスは床に吸い込まれ、ジェフリーチューブに降ってきました。床やチューブは人知れずゆがんでいます。

最近お祝いの多いヴォイジャーでは、なんと強化ワープによってあと2年余りで001星系へ着くまでになっていました(いつの間に!)。そのことを話し合いながら、笑顔を交わす副長と艦長。食堂では、トムがニーリックスに新婚旅行の相談です。トムは1920年代の地球がいいと。ベラナに怒られるよ。機関室では、ベラナがセブンに引継ぎを。最後に起きたちょっとした異常を直すために、ジェフリーチューブへ向かう2人は、いつの間にか仲良くなっていて、結婚の云々まで話しています。セブンは一夫一婦制のメリットを感じていないらしいです。そんなことで、扉を開けてみると、そこは分子結合を失ったチューブでした。

なぜか、強化ワープドライブによって、ヴォイジャーが分子結合を失っていました。仕事を終えて帰ってきたベラナは、急に寒気を感じ、鏡に向かうと頬がゆがんでいます。帰ってきたトムが見つけたのは、顔のただれて震えたベラナです。

医療室では、他にも同じ症状のクルーがいました。人の分子結合まで崩壊しかけているのです。艦長にも、崩壊は見られました。ワープドライブは切ったはずですが。副長たちは、逆に崩壊していないものを見つけていました。野菜・トリリチウム等、どれも最近上陸して入手したものばかりです。それ以前のものは、全て崩壊しかけています。副長とトゥヴォックは、天体測定ラボで記録を調べます。

ベラナが心配なトムは、ベッドにつきっきりです。ハネムーンのプランを持ってきました。やっぱり20世紀初頭のアメリカなんですが。話しているうちに、ベラナは意識を失ってしまいました。懸命の治療も空しく、臨終。俄には受け入れられないトム。

天体測定ラボでは、デーモンクラスの惑星でのことに行きついていました。医療室でベラナの遺体に、あの擬態金属と同じものを注射してみると、ベラナの体は金属の流動生命体に戻りました。彼ら全員は、コピーの方だったのです。

クルーだけでなく、ヴォイジャー全体がコピーでした。副長たちはあのデーモン惑星に戻るべきだと言いますが、艦長は地球へ戻ると言い張ります。

食堂で状況を説明する艦長。戸惑うクルーに、妻を亡くして少しやけになっているトム。

グレイ・モードの船内で、なんとか副長とディナーをしようとした艦長ですが、デーモン惑星に戻るべきだという副長にこの2人も険悪。

ドクターはあらゆる手を尽くしていますが、効果はなし。この際本物にDNAを分けてもらうということも考えますが、協力してくれるかどうか。Yクラスの惑星も見つけましたが、そこの所有者である異星人に攻撃され、撤退せざるを得ませんでした。みんな顔がただれ、辛そうです。作戦室で、忠告を続ける副長の顔が大きくゆがみます。医療室で彼の死を目の前にした艦長は、遺言となってしまった彼の言葉を受け入れ、強化ワープでデーモン惑星へ帰ることに。

ヴォイジャーやクルーの崩壊は続き、ドクターもいなくなってしまいました。見るも無残な姿になってしまった艦長たちは、それでも諦めずに旅を続けます。艦長は念のため、クルーの記録をビーコンに残すように指示しました。崩壊を続けるヴォイジャー。ついには艦長が、彼女の席で息絶えました。

かろうじて生き残ったハリーとセブンは、最後にビーコンを発射しようと試みましたが、失敗しました。ハリーはやっと本物のヴォイジャーを見つけ、最後の望みをかけてコアを放出しましたが、それによって船が大破。

本物のヴォイジャーでは、救難信号を受け取っていました。但し、誰からのものかは分かりません。目視できるようになったんですが、そこには消えていく金属があるだけでした。艦長(本物)は記録を残して、アルファ宇宙域へコースを戻しました。

昼間じゃないと、このレビューはできません。幸せいっぱいの結婚式から始まっただけに、最後の悲劇がより悲しく感じられます。

今回のお題。原題「Course:Oblivion」は「忘却への進路」といったところでしょうかね。コピーの艦長が最後に邦題「崩壊空間の恐怖」。タイトルをチープにしてしまう禁句、恐怖はもうやめましょうや。この場合「崩壊」だけでも充分でしょう。

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コメント

最後には何とか救われるのでは、と思っていただけに、救われない結末にショックを受けたのを覚えています。実際には、このように藻屑と消えた行方不明船も多いのでしょうが、それは記録に残らずにVoyagerのように奇跡的に帰還した例だけが目立つのでしょうね。
ところで浅木さんはこの話を最初に観たチョキ、どの時点で「これは本物ではない」と気がつきました?私はTorresが死ぬまで判らなかったですし、その時点でも未だ、「何らかの方法で生き返るのでは」とすら思ってました。

投稿: X^2 | 2008年4月 8日 (火) 22時58分

>x^2さん
ショックですよね。ここまで救いのない結末も、逆に珍しい。
初見の時私は、結婚式で艦長がトムを「パリス中尉」と呼んだときに「ん?」と思いました。原語でもちゃんとそう呼んでますし、襟章も2つ。最初はただのミスかとも思いました。でも、あのほら、だいーぶ前にトゥヴォック原作のホロノベルがセスカに書き換えられていたっていうのがあったじゃないですか。その時はべラナの襟章に気付かなかったんですけど、同じパターンかなとは。それか「トム、いつの間に昇進した?」と。あと、「ハーパーの出産」という大事件を日誌の一言で済ませた時点で、ひょっとしたら違う時間軸かな、くらいは思ってました。ただ、あのデーモン惑星の擬態流動生命体と結びついたのは、天体測定ラボでトゥヴォックと副長が「彼らはどうしているだろう」って言った時ですね。大分遅いです。でもその時も、それまでのシーンのどこかに本物が混じっているのかな、と思っていました。

投稿: 浅木 | 2008年4月 8日 (火) 23時50分

私は吹き替えで聞いていたので、「パリス中尉」ではまるで気がつかなかったです。特に階級に関しては、吹き替えはかなりいい加減なので。

> それまでのシーンのどこかに本物が混じっているのかな

逆に、あの話からこの話までの間の何話かはコピーVoyagerの話だった、という可能性も否定できないですね。

投稿: X^2 | 2008年4月 9日 (水) 21時13分

>X^2さん
>>特に階級に関しては、吹き替えはかなりいい加減なので。
ほんとですよねー。ただ、いろんなサイト様を見ていると、DVDになったときに大分修正はされているようです。それでも、ミスは目立ちますけど。念のため原語で確認するようにしてますもんで、艦長が「中尉」って言うのはおかしいな、と。あと、原語や襟章が間違うことは結構珍しいので。

投稿: 浅木 | 2008年4月 9日 (水) 21時50分

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