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第120話「Equinox,PartⅠ(異空生命体を呼ぶ者たち・前)」

 デルタ宇宙域に、連邦船?

※ネタバレです。

 連邦の船が一隻、宇宙空間を航行しています。シールドは何かに攻撃されて落ちる寸前、船内も瓦礫の山です。船の「艦長」は、シールドのリチャージを指示しました。一旦シールドを落としてリセットする間、ブリッジに不穏な音が響き、空間に穴が開きます。それを攻撃するクルーですが、何かが出てきてクルーに触れました。するとクルーは一瞬にしてミイラに。物陰に隠れる「艦長」ですが、穴からのお客が迫ります。

ヴォイジャーの天体測定ラボでは、14時間前に発信されたその船の救難信号を受け取っていました。船は宇宙生物学者ランサム艦長率いるイクワノックス。ジェインウェイ艦長の記憶によれば、ノヴァクラスの科学調査船ですので、デルタ宇宙域までの長距離任務は不向きです。とにかく助けに向かいます。

イクワノックスにはすぐに追いつきました。呼びかけると、シールドを広げてくれと。トゥヴォックがシールドを調整する間、ヴォイジャーにもあの音が響き、位相空間に亀裂が入ります。が、シールドが2隻を囲むと、音も亀裂も消えました。おっと、ベラナがパーマかけてます。なかなか可愛らしい。

ジェインウェイ艦長は、救護班の編成を指示、自らもトゥヴォックと一緒に向かいます。

救護チームも何もありません、ドクター以外の上級士官全員です。この場合誰がヴォイジャーを仕切るの?トムが見つけたのは、熱にやられて干からびた死体、副長は瓦礫の間で恐怖に震えるクルー(金髪美女)を救出し、ハリーとセブンは足に感覚がないノア・レッシングというクルーを瓦礫の下から救出。ニーリックスが出会ったクルーは、錯乱していました。

ブリッジに入った艦長(以下「艦長」=「ジェインウェイ艦長」)とトゥヴォック。艦長は艦長席にいるランサムに事情を聞きます。交信できないエイリアンと何週間も戦い続けたイクワノックス、ランサムはヴォイジャーが地球から自分たちを探しに来てくれたのかと希望を持ちましたが、ヴォイジャーが同じ状況だと知ってがっかり。なんとこの船も、管理者によってデルタ宇宙域に飛ばされたのです。

イクワノックスの亡くなったクルーを追悼するランサム。艦長は深刻なダメージを受けたイクワノックスの修理と異星人のデータ解析を支持しました。解散後、副長のマックスはベラナに声をかけました。アカデミーでの「同期生」だったと言ってますが「BLT」とあだ名で呼び合うだけの仲ではなかったようです。嫉妬心丸出しのトムは気が気じゃありません。二人は10年以上も前に別れたらしいのですが、すると今ベラナたちは若くても26?いや、ハリーがそれくらいですから、もうちょっと上でしょうか。

廊下を歩く副長に、あの金髪美女が声をかけました。機関部員である彼女ですが、イクワノックスで体験した恐怖から、自分の船に戻りたくないと言っています。ターボリフトも怖くて途中で降りてしまいました。

あのエイリアンは、ヴォイジャーへの侵入を試み続けていました。彼らがぶつかる度にシールドが弱まって、このままではあと2日で侵入されてしまいます。イクワノックスで、生命体を生け捕りにできるチャンバーのデータを取る両艦長。ヴォイジャーとは違い、艦長であるランサムさえも「ルディ」と呼ぶイクワノックスでは、もう艦隊規約がなあなあになりつつありました。ランサムは「何度規約を破った?」と艦長に聞きます。艦長は「一度も。曲げたことはあったけど」と。この台詞にはアンチの方々から非難轟々が聞こえてきそうですが、よく考えると、時空戦争の時や何かかにやも、うまいこと艦長の記憶からは排除されてます。あっと、初回のオカンパ云々は、微妙なところですが。

食堂で2年ぶりにまともな食事をとるマックス。声をかけたランサムは、艦長やヴォイジャーのクルーに「理解してもらえない」何かを知られないように言いました。おっとぉ~、今度はなんだ?

「足はあるか」と言っていたレッシングは無事回復。助けてくれてべた惚れのセブンを手伝いに来ました。しかし、その時空間亀裂が。エイリアンはシールドに一極集中で攻撃を仕掛けてきだしました。生け捕り作戦でも時間がない。艦長はイクワノックスのクルーにヴォイジャーへ移るように言いました。艦隊規約では、同等の階級を持つ2人の艦長がいた場合、戦略的に優位な船の艦長が指揮権を持っています。船の放棄に同意したランサム。荷物をまとめにイクワノックスへ戻ります。

無断で機関室へ入り込んでいたマックス。ベラナとは、元恋人としてけじめをつけました。

副長とハリーに、イクワノックスの有効な荷物をリストアップする金髪美女。神経インターフェイスをくれたのは、ファーストコンタクトの度にパーティを開いている面白い種族でした。そんな3人の所へ、自称「艦長助手」ナオミが挨拶にきました。かわいらしいクルーの歓迎を受けた金髪美女(ギルモアというらしい)、イクワノックスへ呼び出されます。

イクワノックスでは、生き残ったクルーが集められていました。あくまでも単独で地球を目指すつもりのランサム、ヴォイジャーのフィールドを転送すると。一度は反対したクルーもいましたが、全員が従います。

セブンとトゥヴォックはイクワノックスの研究室が故意に放射能に汚染されていることを発見します。艦長に報告すると、ドクターを送って調べることに。

研究室へ入ったドクターは、そこで異様な光景を目にします。イクワノックスのクルーは、あのエイリアンをエネルギー物質に変換し、それでワープコアを動かしていたのです。

自己防衛のためのエイリアン攻撃を知った艦長は、ランサムを責めます。ランサムは、あのエイリアンとの出会いを話しました。アンカリという親切な種族に出会った時、高濃度の反物質でできた「幸運の精霊」を知ったのです。それを研究するためにチェンバーを作ったはよかったのですが、エイリアンは通常空間で長く生きられず、死亡。その遺体で1万光年も進んだイクワノックスは、その後もエイリアンを殺し続けたのでした。艦長はランサム以下クルーを拘束、エイリアンとの交信の方法を探ります。

拘束されるはずのマーラ・ギルモアですが、機関室の構造図を暗号から解くために呼ばれました。罪を重ねずにすんで、正直ホッとしていると語るギルモア。

イクワノックスの研究室へ入ったドクターは、イクワノックスのドクターを呼び出します。残忍な実験は彼が考えたものでした。倫理サブルーチンを削除されたイクワノックスのドクター(以下ドクター2)は、あっという間にモバイルエミッターを奪ってしまいました。

エイリアンの攻撃は激しくなるばかり、ヴォイジャーの医療室へ行ったドクター2は、ランサムたちの元へ向かいます。セブンはイクワノックスでワープコアを元に戻す作業中。

「ウイルス治療」と偽ってランサムの元へ来たドクター2。彼が開けた医療ケースの中には、ハイポスプレート一緒にフェイザーが入っていました。

一方生け捕り作戦のグリッドを起動しようとしたベラナたちの所にも異常が。

拘束されていた部屋から抜け出したランサム御一行様。追い詰められて、ドクター2はモバイルエミッターを停止。クルーは転送で抜け出します。機関室のセブンを倒したのは、ギルモアでした。マックスはベラナが教えたアルゴリズムでグリッドを転送。その間に、シールドがダウンし、2隻の中にエイリアンが。ヴォイジャーは応戦し、イクワノックスでは一体を捕えて発進。

ヴォイジャーのブリッジには次々と空間亀裂が。中央で応戦する艦長の後ろに空間亀裂が見えた副長は「艦長!」と叫びますが…

To Be Continued...

第5シーズン・ファイナルです。第2→第3の時のように「えー!どうなるのー!?」と叫びたくなるようなクリフハンガーですが、このイクワノックスの設定には、若干の無理がありますね。デルタ宇宙域をまっすぐ地球へ突っ切れば、ボーグの広大な領域を通らざるを得ません。それなのに、遭遇したのは異空生命体。何よりもまず、管理者はヴォイジャーが飛ばされた直後に死んだはず。ならばイクワノックスが飛ばされたのはヴォイジャーより前ということになりますが、ケイゾンも他のどんな種族も、ヴォイジャー以外の連邦船を知りませんでした。ついでに言うなら、謎の失踪を遂げたイクワノックスの情報がヴォイジャーに知らされていてもいいですよね。初回には出てこなくてもいいですが、せめて今回で触れて欲しかったカモ。またイクワノックスは最初の一週間でクルーの半数を失っています。ヴォイジャーとは大きさが違うので一概には言えませんが、ヴォイジャーはクルーが3分の2を切った時点で航行できなくなるとの言及がありました(37年組)。ヴォイジャーはマキのクルーが合流したことによってなんとか人数を確保しましたが、彼らはそれができません。なのに何年も好戦的な種族の坩堝にあるデルタ宇宙域を生き残った…。大体、いくらクワノックスがワープコアを改造したからといっても、ケスのパワーや暗黒空間から抜け出る時のワームホール、ボーグからパクってきたものや改造したスリップストリームで、かなりの距離をスキップしてきたヴォイジャーに、ここまで出会わなかったというのはちょっと。

とは言うものの、盛り上がりまくって「続く」にしたこのエピ。どう収めるのか楽しみなところです。今回のお題は、次回へ持ち越し。

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コメント

シーズンが変わるこのシーン。続きが凄く気になっていた事を思い出します。

鋭い指摘っすね。
観ている時は、全然違和感は感じなかったんですが、確かに無理な設定だったような気に思えてきました(笑)。

投稿: じゅんぺい | 2008年5月 1日 (木) 00時33分

>じゅんぺいさん
ある意味ずるいですよね。艦長ファンには特に(笑)。副長並に「艦長!」って叫んじゃいます。
イクワノックスでやりたかったこと(後編で詳しく)は
分るんですけどね。せめて「管理者に飛ばされた」っていう設定はなんとかならなかったかと。別に、場所を変えつつ不定期に現れるワームホールでよかったんじゃないかと思うんです。
それにしても、怖いのはあの生命体です。ふるCGのキャラは、ほんと夢に出てきそうで…。

投稿: 浅木 | 2008年5月 1日 (木) 02時24分

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