« 第121話「Equinox,PartⅡ(異空生命体を呼ぶ者たち・後)」 | トップページ | 第123話「Barge of the Dead(さまよえるクリンゴンの魂)」 »

第122話「Survival Instinct(ボーグの絆を求めて)」

 セブン・オブ・ナイン(9分の7)、ということは…?

※ネタバレです。

 ある星に墜落したボーグ・スフィア。4体のドローンが生き残りましたが、集合体とのリンクが切れています。なんか調子の悪い3体に命令を下したのは、ヴォイジャーに出会う前のセブンです。

マーコニアンの宇宙ステーションに係留したヴォイジャー。相互訪問しています。いろんな異星人でごったがえず艦内。ブリッジに現れた副長は、とっても説明しにくい物体を持って人混みを通り抜けます。こんなのどっかで見たんだけどな…。それを持ち込んだ作戦室も、包装紙やら空き箱やらで超散らかっています。艦長のデスクには巨大な生け花がしてあって、艦長はそれと格闘しています。どうやらこの部屋にあるのは全部ステーションの異星人からのプレゼント。トゥヴォックは、保安報告を持ってやってきましたが、軽犯罪が多発しているようですね。しかし、「満足」だという2人を見て「お二人が満足なら、私も満足ですよ」なんて言っちゃって(笑)。前回あれほど険悪になった艦長と副長ですが、もうそんな雰囲気はありません。

セブンとお昼の約束をしたナオミ。廊下は人がいっぱいで「通して!」と呼びかけてもなかなか前へ進めません。セブンが一言「道を開けろ!」と言うと、みんなどいてくれました。すげー。食堂も人でいっぱい。一人の男がセブンに話しかけてきました。彼がセブンに見せたのは、セブンのボーグシナプス中継器でした。大いに動揺したセブンですが、それを買い取り、調べることに。それが終わった男は、仲間2人とテレパシーで話します。「保安網を突破する」なんて物騒な言葉も。軽犯罪では終わらない雰囲気です。

墜落した星で、通信機を直している4人。そのうち一人が、自分を生命体571だと言い出しました。しかし、セブンの「我々はボーグだ」の一言に、作業へ戻ります。

ベラナに手伝ってもらってモジュールを調べるセブン。それを見たとたんに、いろいろ思い出したようで。人からしたらそれはごく普通のことなんですがね。

食堂。目の前にいるのにテレパシーしてる3人。保安体制を突破して何かをセブンに手伝ってほしいようですが、一人が躊躇しています。セブンを傷つけるかもしれないと。3人の同意がないと、なにかをできないという男。優柔不断な仲間に女はいらついています。

コンピューターがモジュールの分析をする間、再生に入ったセブン。するとモジュールが反応し、3人がそれに反応します。さっき躊躇していた男が、モジュールを切り替えます。

なにかを探知したブリッジのトゥヴォック。それは、保安グリッドのパワー変動でした。副長や艦長も調べますが、場所は不明。

ターボリフトの天井を抜けて、第2貨物室に来た3人。服の下に隠していたのは、ボーグの機械でした。一人がセブンに同化チューブを突き刺して、記憶ファイルを探します。しかし、そこに現れたトゥヴォック以下保安部員に撃たれました。

焚火をして、肉を焼くボーグ。セブンやほかのドローンは、同化される前の記憶を思い出し始めていました。しかし、セブンが記憶へのアクセスや交信を禁じ、再同化を待つように方針づけました。彼らは、ヴォイジャーに現れたあの3人です。

医療室。彼らはセブンと同じユニマトリックスにいた、いわば同僚。ええ、つまりこういうことでした。8年前、あの星に墜落した後、4人は再同化されましたが、なぜか3人だけリンクされていた集合体になっており、ほかのボーグとの集合体の2重構造になっていました。そのおかげで、3人は彼らだけで通信でき、ボーグから逃げ出しましたが、リンクは切れませんでした。あとの2人の声が気になって仕方がないので、リンクを切りたい。そこで、セブンの所へ来たのでした。セブンにも記憶はありませんが、データの回復に手を貸すことにしました。

セブンも他の三人も、記憶ファイルに損傷はありませんでした。喜怒哀楽や夢まで共有している3人は、早く個人に戻りたくてたまりません。

作戦室。艦長の前に突き出されたのは、顔にあざのあるトムとハリーです。ステーションのバーでスポーツ(副長が持ってきた「ラケット」を使うんです)に興じた2人は、酒を飲んでいたため、異星人と喧嘩になったのです。自室謹慎を言い渡された2人に、艦長は「勝ったの?」と聞きました。「コテンパンにやっつけました」というのを聞いて、ニッと笑い「よろしい」と言う艦長(笑)。ここ、楽しいんですけど、ハリーとトムの出番を無理やり作っただけって感じです。

2人が去ると、入れ替わりにセブンがやってきました。あの3人とセブンは、まったく同じ個所の記憶がありません。艦長はそれが集合体の仕業だとみましたが、集合体には3人のリンクにも記憶の削除にも利益がありません。記憶を回復するには、セブンの神経を3人とリンクするという方法がありますが、そうするとセブンも3人と同じ状態になってしまうかもしれません。すると艦長はおもむろに、3人を家族と思うか、と聞いてきました。「血は水よりも濃い」から、家族のためならできることもあるのだ、という艦長。

廊下を歩くセブンを、ナオミが追いかけてきました。セブンはナオミに、自分を家族と思うかと聞きました。おそるおそる「思うわ」と答えたナオミ、同じ質問を返すと、セブンも「そう思う」と答えました。嬉しそうなナオミです。

ドクターにも不安が残りますが、セブンは3人とリンクすることに。そして、あの星でのことを思い出しました。

個人であることを思い出した3人は、集合体が迫っているのを知ると、再同化されるのを嫌がって通信機を壊し、セブンを残して去って行きました。しばらくはそこにいたセブンですが、ご存じのように孤独には耐えられないドローンですから、落ち着きません。そこでセブンは、3人の後を追い、ナノプローブを注入してリンク器官を作ったのです。またドローンとなった3人と、プチクイーン状態のセブンで通信機を直し、集合体へ戻ったのでした。すべてを知った3人は、リンクを切って口々にセブンを責めます。インプラントがオーバーロードした3人はショックを起こし、医療室へ。

インプラントを除去してしまえば、リンクも切れてショックの治療にもなりますが、そうなってしまえば余命は1カ月です。ほかには、集合体に戻ってドローンとしての寿命をまっとうするしかありません。

天体測定ラボで副長がセブンの話を聞きます。「命があるのと生きるのとは違う」と、何とも深いことを言う副長。個人としての短い一生かドローンとしての長い人生か。

それをセブン流に言うと「命があるだけでは不十分」となるらしいです。医療室でドクターにそういったセブンは、彼らに個人の体験をさせたいと言いました。「自分の罪悪感をぬぐうためではないのか?」というドクターも説得しました。

処置を受けた3人は、自分だけの意識に感動。男性2人は余命を外で過ごすために船を降りました。セブンを恨んではいない、と言い残して。ただ、元艦隊の女性(たぶんベイジョーだと思いますが)は船に残ることにしたようです。セブンを許すこともできないけれど、なぜそうしたかは理解できると言ってくれました。

天体測定ラボにやってきたナオミ。セブンに起きたことを知って「誰かと…家族と一緒にいたいんじゃないかと思って」と。ほんとに、成長したねーナオミ(おばちゃんうれしいよ)。

セブンはほかの3人とリンクすることにしました。違いは何か。セブン自身は「恐怖心」からだったと言ってますが、それではあまり答えにならないような気がします。細かいことを言うようですが…。個人的には、セブン以外は大人になってから同化されたために、元の人種での人生や生活に対する思い入れが強いのでは、と思います。年齢を重ねて人生を充実させつつあった3人に対し、まだ7歳だったセブンは、集合体での記憶のほうが勝ってしまったのでしょう。ボーグスピリットが深いんです。

VOYの終盤連発されるセブンエピとしては、割と好きなものの一つです。

今回のお題。原題「Survival Instinct」は「生存本能」って感じでいいでしょうか。セブンの行動のことでしょうかね。ふかいっちゃ深いですが、全部見ないと分らないタイトルです。今回は邦題「ボーグの絆を求めて」が勝ちですね。そういえば、前にも副長が墜落した星にボーグから切り離されたドローンがいて、彼らは逆にリンクを作りたがっていました。人それぞれですねぇ。

|

« 第121話「Equinox,PartⅡ(異空生命体を呼ぶ者たち・後)」 | トップページ | 第123話「Barge of the Dead(さまよえるクリンゴンの魂)」 »

REVIEW」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/499466/20832799

この記事へのトラックバック一覧です: 第122話「Survival Instinct(ボーグの絆を求めて)」:

« 第121話「Equinox,PartⅡ(異空生命体を呼ぶ者たち・後)」 | トップページ | 第123話「Barge of the Dead(さまよえるクリンゴンの魂)」 »