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第124話「Tinker Tenor Docter Spy(幻の指揮官)」

 ドクター、そんなこと考えてたんだ…。

※ネタバレです。

 食堂で語りだすドクター。やがてヴェルディを歌いだします。艦長や副長、セブンは満足げに聞いていますが、ハリーはなんだか唖然とした表情。ふと隣をみたトムは、トゥヴォックがなんと泣いているのを見つけます。トゥヴォックはそのままクレイジーに笑い出し、苦しみだし。駆け寄ったトムをふっ飛ばし、抑えようとした副長たちから武器を奪います。ドクターはトゥヴォックが「ポンファー」の時期だと言い、なんと歌いながらトムに指示を出してトゥヴォックの背後からハイポスプレーを打ちます。そのまま調子よく歌い終わったドクターにクルーから拍手や花が飛びます。

満足げなドクターを呼んだのは、ベラナでした。ボーっとしていたドクター。なんと、今までのはドクターの「空想」だったのです。

惑星調査の上陸班に入れてもらえなかったドクター。オーバーに書き立てた文章で艦長に苦情を申し立てます。見つけた星雲は平凡だし、お暇なのかどうなのか、艦長は自ら正式な返答文を書きます。ところが、ヴォイジャーが見つけた平凡な星雲には船が隠れていました。その中では、ちょっと勝手な部下が、上司に内緒でヴォイジャーの中身をスキャン。そして、ヒエラルキーと呼ばれる上層部に許可を取ってしまいました。

惑星調査に向けての会議中。ドクターは、隣のベラナが裸足の足をドクターにすりつけているのを知ってびっくり。また、セブンから回ってきたパッドには「ディナー」のお誘いが。おまけに、やおら色っぽく立ち上がった艦長が「腰が痛い」とドクターの手をウエストのあたりですりすり。そして、女性陣でドクターをめぐっていい争いが始まってしまいました。…というのも、ドクターの空想。会議は終わっていました。艦長に現実へ引き戻されたドクターは、艦長へ出したECH(緊急指令ホログラム)の提案を却下されてしまいました。ガッカリしながら入った部屋には、ECHの誕生を祝うクルーが。あれー、空想だわこりゃ。

しかし、その空想を見ていたのは、星雲のエイリアン。彼の妄想を、本物の体験だと思っています。ドクターをとても多彩な乗員だと思い込みました。しかも、エイリアンがモニターできるのは空想だけ。

ヴォイジャーのクルーは惑星に到着。上陸班からの報告中、またしてもドクターは空想開始。目の前にボーグがあらわれ、トゥヴォックと副長は同化ウイルスに侵され、艦長は負傷。ECHが起動され、なぜか一人無傷なセブンを守って華麗に戦い「光子砲」という新しい武器でスフィアを爆破…。赤服になったドクターに違和感満載ですし、勝手に大佐(艦長と同じ)階級章があらわれたり、ボーグのお決まりのセリフが若干ちゃちかったり、コンピューターが「光子砲、準備OKです!」って言ってみたり、吹き替えも一緒にあれこれ遊んでます。と、それを見たエイリアンたちは、ヴォイジャーの攻撃力を大きく勘違い。強力な攻撃態勢を組むことにしました。

ボケっとしていたドクターですが、何とか上陸班のモニターを完了。いけないなーなんて思ったのか、廊下で声をかけられた副長に、何か言われる前に弁明を。しかし、副長は「君はよくやった、あれでボーグはもう攻撃してこない」とべた褒めです。ドクターがコンピューターに尋ねると、副長は自室にいると。これも空想ですか。

本格的にやばいと思ったドクター。機関室でベラナやセブンに白状します。ドクターは、自分で空想できる新しいプログラムを追加していたのですが、それが不調で、現実とごっちゃになってしまうのです。と、その時ベラナとセブンがまた喧嘩を始めました。空想開始です。ワープフィールドが消えそうになって、機関室は騒然。コンピューターは「ワープコアの崩壊は、結構早そうよ?」と。これ、原語で聞くと特にふざけてません(笑)。コアの中に入らなければヴォイジャーは爆発してしまいます。人間では不可能なこの任務、ドクターにしかできません。「ヒーローになる最後のチャンスよ~ドクタ~」なんてコンピューターに言われ、コアに向かうドクター。

現実では、ハリーがきちんと分離できてない空想アルゴリズムを見つけていました。ところが、空想にとらわれたドクターは、コアの中に入ろうとしています。みんなでやっとこさ医療室へ運びましたが、ドクターは現実に戻れなくなっていました。艦長は若干乗り気ではありませんが、ドクターの空想内容を、少しのぞくことに。セブンの裸体を描くドクターだったり、艦長の代理で光子砲を使う例のものだったり(艦長の感想は「あらすごい」)、果てはベラナに言い寄られるのだったり。呆れて見ていたクルーですが、艦長は最後の空想で、ドクターが「愛する人たちの力になりたい」と言っているのを見て、なんとも言えない気持ちになったようです。

一方、ドクターの情報が「空想」だったと発見したエイリアンは、上司にそれを言えずにいました。

プログラムが治ったドクターですが、プライドは大いに傷ついたようです。でも艦長は、ECHの可能性について考えていました。

医療任務に専念していたドクターは、空想に引き戻されてしまいました。それは、あのエイリアンがプログラムを刺激して作ったもので、ドクターに、自分のミスをカバーしてほしいと頼みます。それは、ヴォイジャーの攻撃を回避もできるので、ドクターは協力することに。

最初はまた空想にはまったのかと信じてくれなかった艦長たちですが、遮蔽を見破る方法まで知って、信じてくれました。ただ、ドクターに艦長の代わりをさせることについては、半分ジョークみたいなもんですが。

実地となると一気に自信をなくしたドクターはビビりまくってますが、天体測定ラボから艦長が指示を出してくれます。そこへ、攻撃が回避不可能なものになったと連絡が。逃げてる暇なく、攻撃が始まります。これが結構強くて、あっという間にフェイザーが利かなくなってしまいます。すると、「交渉して」という艦長の指示を無視し、ドクターは「光子砲」を起動するようにトゥヴォックに指示。それを聞いたエイリアンは、慌ててヒエラルキーにお伺いを立て、撤退していきました。

医療室に戻ったドクターは、セブンに呼び出されて食堂へ。すると、礼服姿のクルーが拍手で迎えてくれました。機転を利かせて船を救ったので、艦隊の褒賞が授与されました。それに、ECHの開発も始まります。セブンがお祝いにほっぺへチュと。「特別な意味はない」と言い添えられましたが、これは現実です。

ドクターの妄想爆発(笑)。ファニーな話ではありますが、私は1回で充分です。あとのエピに続かないわけじゃないので、まいいですけど。個人的には、妄想の中のコンピューターに座布団一枚。

今回のお題。原題「Tinker Tenor Doctor Spy」は直訳すると「万屋テノールドクタースパイ」でしょうか。二つは訳してないし。まぁエピ同様、お遊びですね。邦題「幻の指揮官」。なんでこういうふざけたエピの空気読めないの?こういうときこそ、「ECH、華麗に登場~」とか、ふざけたのつけちゃえばいいのに。

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コメント

この話は男女で好き嫌いが分かれると思います。私は結構好き(というより面白い)ですし、Doctorに同情的です。今回の彼のような妄想は、結構多くの人が心の中で抱いているものなのではないでしょうか?もちろん実行したら犯罪ものだし、口に出すだけでも相手に引かれてしまうでしょうが、心の中に留めている限りは何の問題もない訳ですから。
それからヒエラルキーのエイリアンは、種族名がはっきり分からないですが、今後も何回か登場しますよね。マロンと同程度にはメジャーな種族と言えるかもしれません。

投稿: X^2 | 2008年5月19日 (月) 23時26分

>x^2さん
>>男女で好き嫌いが分かれる
へぇ、そうなんですか…って、これって男性陣の願望ですか?へぇ~そうなんですか(ニタ)。ドクターはこの後この機能を確立したのか、妄想激しくなっていきますよね(笑)。
そうそう、ヒエラルキーさんたち、何回か出てきますよね。結構登場エリアが広いし、どっかぬけててちょっと憎めない感じです。
今回は、後半でドクターのことを思いやる艦長の姿が見られて、それはとっても良かったと思います。初期の、ケスに言われてドクターをクルーとして扱いだしたころの艦長を思い出しました。

投稿: 浅木 | 2008年5月20日 (火) 04時25分

前のコメントの後で思い出しましたが、Doctorの妄想はJames Grover Thurberの「ウォルター・ミティの秘密の生活」(別題「虹をつかむ男」)のそれと非常に近いです。このように自分がヒーローとなる妄想を密かに楽しんでいるのは、決して稀ではないと思います。
それからVOYにも後に登場するReginald Barclayですが、嘗てTNGの一話で似たような妄想にふけっていました。ただ彼の場合は心の中だけでなく、ホロデッキでそれをやっていたのでかなり拙い立場に立たされましたが。

投稿: X^2 | 2008年5月20日 (火) 20時58分

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