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第132話「Blink of an Eye(超進化惑星の煌き)」

 それは、ほんの一瞬。

※ネタバレです。

 ヴォイジャーが見つけた惑星は、とっても珍しい星。自転が毎分58回転。つまり、一秒が一日?わお。近づいて調査しようとすると、ワープドライブがが停止して、星へ引き寄せられてしまいます。

地上では、原始の人々が暮らしていました。星空の神にそなえものをしようとした人は、地震と同時に夜空に新しく輝きだした星を見つけました。他のどの星神より輝く新たな神。その時そなえていた炎の実は、その神のみのものとなり、ほかの神や人に与えてはならないものとなりました。

ヴォイジャーは軌道に乗ることが出来ましたが、エンジン系が動かなくなり、その場から離れられなくなりました。それどころか、ヴォイジャーは星にタキオンフィールドを作っている核を乱し、3つ目の極となってしまっていたのです。そしてその3つ目の極が地上に地震を頻発させていました。おまけに、タキオンによって生じた時空差、これはそのうちヴォイジャーにも影響しかねないことが。そうなったら、一瞬でお年寄です。

副長とベラナはワープコアを動かすためにいろいろ調べようとしますが、副長の興味はそれだけではなく、数時間で一つの文明を見られるっていうのもツボらしいです。

地上では、文明が中世位に進んでいました。丘の上には石の堅牢な城ができています。その国の護民官は、大地を揺らすと伝えられるあの星に、気球で手紙を送ろうとしていました。

ベラナは探索用にプローブを送りました。もう地上では無線も使われてるし道路も整備されてます。ただ、月に6回も地震があって、建物は普通の10倍の頑丈さ。と、ここでプローブが寿命に。地上と同じ時空枠で過ごしたプローブは老朽化のため自爆させました。

地上。地球でいえば20世紀後期でしょうか。町の明かりがともり、丘の上には展望台と天体望遠鏡。その内部では、もううっすらとヴォイジャーの姿が見えるほどです。そして、その乗組員にメッセージを送るために、素数や基本定数を送っています。ヴォイジャーはスカイシップと呼ばれ、物語や研究対象となっています。地震にも慣れた様子。その研究員は、試しにと、マイクであいさつの言葉を送りました。

天体測定ラボ。受信した信号を時空差を考えて直すと、数列と音声をとらえることができました。それを、会議室で聞いた上級士官一同。メッセージの最後は「返事がほしい」でした。トゥヴォックはワープが開発されてない文明にはコンタクトを取るべきでないと言いますが、軌道離脱のためにも、もう文化に深く浸透してるヴォイジャーとコンタクトしてもいいのではと主張する副長とトム。艦長は、いきなり姿を現わせば驚くんじゃないかと懸念し、身体的ダメージのないドクターに、あくまで観察者として短期間の上陸を許しました。

地上の通信を傍受してすっかり詳しくなった副長が選んだ場所に現地の時間で2日だけ転送する…予定でしたが、あっという間にドクターを見失い、慌てて引き戻した時にはドクターにとって3年が経っていました。戦争も体験し、飛行機や宇宙研究はヴォイジャーに船を送るために技術が発達していました。もちろんその間のデータもばっちりです。ただ、ヴォイジャーにミサイルを送ろうとしてる奴らもいます。

ナオミは天文学のレポートを書きました。セブンはドクターのデータを元に起動脱出を試みましたが、それは地上に大地震を引き起こしてしまい、あえなく中止です。

星からはついにロケットが発射されました。艦長の懸念とは違い、男女一人ずつクルーの乗った調査船ですが、彼らは時空差を越え、星と連絡が取れなくなりました。まだ時空差には気づいてないんですね。彼らはセンサーの通らないヴォイジャーに直接乗り込み、船内を歩き回ります。そのうち、具合が悪くなった女性クルー。ブリッジにたどりついたとき、ようやく自分たちと時間の流れが違うことに気付きましたが、その時二人とも倒れてしまいました。時間の流れがヴォイジャーに戻ります。

時間枠に適応できなくて倒れた2人。女性のほうはなくなってしまいましたが、男性のほうは回復しました。事情を知った彼は、憧れのスカイシップに乗った興奮と、自分の世界へ帰ることがだんだん困難になる不安と。長くいればより困難になるというのに、彼はドクターの持ち帰った情報解読を手助けしてくれることになりました。ええひとや~!ドクターと話題も合うし、セブンと楽しく調査も。その時、星でワープが開発されました。同時に、ヴォイジャーに魚雷を打ち込んできた人々。魚雷はもうヴォイジャーのシールドを突破する程に。艦長は、パイロットを帰して、彼に仲介を頼もうと考えました。帰り際、ドクターはそっと、息子の消息を調べるように頼みました。息子?!ドクター!

パイロットは星の時間に戻り、がっつり強引に着陸します。星は軍事を強化した国家に変わっていました。

ヴォイジャーには攻撃が続き、最後にはトリコバルト弾が撃ち込まれました。しかし、次に発射されたロケットは、トラクタービームでヴォイジャーを牽引し、星から話してくれました。ブリッジに、時空差を少しだけ埋める装置をつけたパイロットが。w彼のあいさつを済ませた彼。数十年がたち、年老いた彼は、夜空から消えるスカイシップを眺めていました。

よくできたお話。テンポも速くて衣装やCGも面白かったです。キャストのバランスも良かったんですが、なぜニーさんだけ出てこなかった?!

今回のお題。原題「Blink of an Eye」は「瞬き」ってことでしょうね。一秒で一日経ってしまうのですから、5分で一年ってところでしょうか。わお。邦題「超進化惑星の煌き」…。邦題が「○○惑星」とかつけるときは、たいていちょっとズレてるんですけど…。

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コメント

この話はロバート・L・フォワードの「竜の卵」から題材を取っていますね。あちらの方は中性子星だったのですが、この話では見かけは通常の惑星のように見えますし、住民もヒューマノイドタイプです。実際に一分間に一回転の自転速度なら、遠心力で惑星がバラバラになりそうです。
それはともかく、「1分で1日」を換算すると、Voyagerでの一日が惑星での240年となります。実際のところVoyagerはあの惑星軌道にどのくらいの時間留まっていたのでしょうね。

投稿: X^2 | 2008年7月 3日 (木) 23時43分

>Ⅹ^2さん
あ、元があったんですか…。ちょっと「な~んだ(って最近言いませんね・笑)」って感じです。
重力と遠心力の関係とか、時間もので頻発するタキオン云々は、半分くらい無視することにしています。おもえば、回転速度がいつも地球と同じなわけないですもんね。
コメントを拝見して思ったんですけど、はじめのほうと終りのほうで時空差に差がありません?…訳分かんないな。ええと、最初のほうが早く時間が過ぎる気がします。ゴタナさんが来てから、彼が帰るまで結構な時間をヴォイジャーで過ごしたはずなのに、地上時間で50年…。いや、艦長と話してる時点でもっと過ぎてるでしょう?みたいな。

投稿: 浅木 | 2008年7月 5日 (土) 16時22分

> はじめのほうと終りのほうで時空差に差がありません?

この話を観たのはずいぶんと以前なのではっきりしないのですが、確かにそのような違和感があったのを思い出しました。ゴタナが倒れた後で医療室に収容され、回復にそれなりの時間が必要な気がしますよね。惑星上で50年というのは上の換算では5時間なわけで、ちょっと短すぎですね。
ただこの話に限らず、別々の場所での同時進行場面が交互に描写されるときに、きちんと考えてみると時間的に合わないだろう、と思う事が結構ありませんか?

投稿: X^2 | 2008年7月 6日 (日) 17時30分

(A)その惑星の住人たちは、縄文時代の人々のように、太陽と月、そして自然の力を神と崇める素朴な信仰を持った人たちでした。ある夜、一人の若い神官が、祭壇の上に赤い翡翠の玉を捧げようとした時、突然、大地が大きく揺れ、裂けた夜空の彼方から流れ星が落ちてきたのです。しかし、その流星はそのまま地平線に落ちて行くのではなく、天上遥か上空に留まったまま、それ以上、地上に落ちることはありませんでした。

 この不思議な神懸り的な天変地異があって以来、その惑星の人々にとって神とは、太陽でも月でもなく、それらを捨てて、天空の上で昼も夜も微かに輝いている、この神秘的な「星」になったのです。と同時に、その「星」はしばしば地上に大きな地震をもたらす厄介な存在になってしまったのです。

(B)地球への帰還途上、ヴォイジャーは超高速で自転するある惑星のそばを通過していました。ヴォイジャーがそのユニークな惑星をさらに科学的に探査しようと周回軌道に接近していくと、突然、艦が操縦不能に陥ってしまったのです。その惑星の強力な重力に捉えられてしまったヴォイジャーは、そのまま大気圏に突入するのですが、地上に落下する前に、なんとか惑星の赤道上を周回する位置に留まることができました。

 しかし、タキオン・フィールド(?)に捉えられてしまったヴォイジャーは、その惑星の周回軌道から脱出する事ができなくなってしまったのです。まるでその惑星の周りをまわる人工衛星のようになってしまったのです。

 みなさんもうお判りでしょう。この原始的な文明の天空を照らす彼らの「新しい神」とは、夜空に浮かぶ宇宙船「Voyager」に他なりません。

 ところで、タキオン・フィールドに補足されたヴォイジャーとこの惑星とは時空が異なっており、ヴォイジャーにとっての1秒間がこの惑星にとっては1日であるという、時間の流れに対して数千倍のギャップが存在しているのです。ここがこのエピソードの【第一のキーポイント】です。ヴォイジャーが数日間、惑星の軌道上にいて、惑星を観察しているだけで、眼下ではあっという間に数世紀分の歴史が流れていくのです。そして、この惑星においてしばしば起こる大地震は、惑星とは別の地軸を発生させる元凶になってしまったヴォイジャーという物理的な存在の影響によるものだったのです。

(A)天空にかかったその物体、ヴィイジャーは、その惑星の「古代」においては神話や伝説や物語の生成に寄与する存在となり、「中世」に於いては芸術や哲学の対象になり、さらに時が経ち、「スカイシップ」と命名され、科学技術の契機そのものとなり、人類の発展の目標となり、つまり惑星の進歩の原動力となっていくのです。ここが【第二のキーポイント】です。ヴォイジャーは最早、地上に地震を齎す畏敬の神という共同幻想ではなく、観察し分析し研究する科学的な物質的な対象となっていたのです。

(B)勿論、ヴォイジャーも、未知なる事象の科学的探査という一つの任務に従って、文明の進化の具合を逐一モニターしているわけです。ヴォイジャーもまた、眼下の惑星を観察し分析しているわけです。但し、直接的なコンタクトは出来ません。何故ならば、もし「転送」によって地上にクルーが降り立ったら、彼らは瞬時に老人になり、骨となり、消滅してしまうからです。

 時間軸の異なった所にいるヴォイジャーによって、数秒間、数分間のうちに地上に道路が張り巡らされ、大きな都市が建設され、無線技術が発明され、核兵器が開発され、戦争が起こり、やがてどうやら宇宙開発が進んでいるらしいという歴史の進展がモニターされていくわけです。

(B)惑星にとっての宇宙開発、または宇宙競争とは、人類の長年の「夢」の象徴であり、且つ地政学的な「脅威」であった、謎に満ちた「スカイシップ」に到達し、それを具体的に調査するロケット(エンジン)を開発する事に他なりません。
 もうこの時代になると、惑星の人々にとっては、スカイシップ、つまりヴォイジャーは、何らかの理由で何世紀もの間、天上に留まったまま動かずにいる、宇宙から飛来した宇宙船であり、かの宇宙船がわれわれの星に甚大な被害を及ぼす地震を発生させている元凶だということが科学的に判明しているのです。


ヴォイジャーの内時間にとっては数時間しか経っていないのだが、
眼下の惑星にとっては、数世紀もの歴史が流れている!
どうです、みなさん面白そうな物語でしょう?
え?私の解説がヘタッピーだって? ごもっとも。
ですので、この続きはどうぞ本編をご覧になって下さい。
あなたの期待を裏切らない素晴らしい結末が待っていますよ。
(お判りのように、Aが惑星側、Bがヴォイジャー側からの見解です)

投稿: onion | 2010年3月28日 (日) 08時43分

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