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第134話「Memorial(虐殺の記憶)」

 その記憶を後世に伝えるには。

※ネタバレです。

 デルタ・フライヤーで2週間のミッションに出たハリー・トム・ニーリックス・副長。ハリーはシャワーが壊れてブーブーです。潔癖だね~。で、無事ダイリチウムを持って帰った4人。トムはベラナに熱烈歓迎を受け、ドクターはみんなにスルーされ。平和ですな~。ベラナはトムのために、初期のテレビを作っていました。アツアツなんですが、洋の東西を問わず旦那はテレビに夢中で妻の話を聞かなくなります(笑)。眠っちゃったベラナの横で一人銃撃戦のシーンに夢中になっていたトムは、そこに自分の姿を見ます。!

ベラナのいたずらでもなさそうです。しかもそれは、リアルな記憶となってトムを襲います。撃たれて目を覚ましたトム。なんだかテンション下がっちゃいました。

ハリーは帰ってきたばっかりなのに、ジェフリーチューブでお仕事。しかし、そこに戦場の音や叫び声が聞こえてきて、息がつまり、必死に這い出ました。ドクターいわく、不安発作。急用が必要です。

食堂のニーリックスは、なぜか薬缶や何かにビクビク。ナオミが幾何の宿題を手伝ってと言いに来ました。ついでに軽くやけどしちゃいましたが、ニーリックスは過剰に反応し、クルーから隠れるように言い出します。

副長も戦場の夢にうなされていました。トゥヴォックの通信でようやく起こされました。呼ばれて食堂へ行くと、ニーリックスがさも戦場にいるかのようにナオミと籠城していました。彼の幻覚は、副長の夢と一致します。副長は調子を合わせ、ニーリックスを説得。

医療室。ニーリックスはPTSDだし、副長の夢も実際の記憶でした。艦長は探査任務のメンバーの記憶をつなぎ合わせて原因を探ろうとします。でもみんなの記憶は曖昧で…。でもだんだん思い出してきました。

闘っていたのはナカーン人。コロニーから退去させるためにサーブドラの命を受けていました。緊張状態にあるコロニーで、順調に退去を進めていましたが、そこで何者かの銃声を皮切りに銃撃戦となり、結局退去部隊は逃げ出すナカーン人を撃ったのです。ハリーは惨状から逃げ出して洞窟に入りましたが、そこで隠れていたナカーン人に遭遇。おびえたハリーは、ちょっとしたことをきっかけに彼らを射殺してしまいました。その夜、80人余りを皆殺しに。

ヴォイジャーでフライヤーのルートをたどりますが、トムは誰にも会いたがらず、情緒不安定です。

天体測定ラボで、探査任務のおさらいをしていた艦長・副長・セブン。艦長はある星を目にしたとき「タラキスだわ、行ったことがある」と呟きます。艦長の記憶は戦闘の後、ナカーン人の遺体をフェイザーで蒸発させるサーブドラの姿でした。止めようとしましたが、銃を向けられ、黙ってみているしか…。

臨時の医療室と化した食堂で、艦長は飛び起きました。他にも40人近いクルーが、同じ経験をしたと訴え、トラウマを受けていました。ドクターは星系の何かが影響しているのだから、船を反転させるべきだと言いますが、艦長は調査続行を指示。あれが自分たちの行為であったか、なかったのか…。

セブンはニーリックスのために、タラクシア・シチューとテラナッツ・スフレを作りました。ニーリックスはセブンに、ボーグだった時の残虐な行為についてどう乗り越えるかと聞きました。罪悪感のために、同じ過ちを侵さずに済むと言います。

厳戒態勢でタラキスへ到着したヴォイジャー。星には生命反応や武器の痕跡はなく、ただ一つ、不安定な信号があるだけですが、艦長たちはそこへ上陸してみます。そこはとても戦場には見えない緑の大地。しかし、艦長は地形に見覚えがあり、ハリーの逃げ込んだ洞窟もありました。しかし、そこで殺されていた人の死体はもう300年以上前のもの。

艦長と副長は、大地にそびえる塔を見つけました。信号はそこから発せられていたのです。

塔からは神経性パルスが送られていた。それのせいで、ナカーン人の虐殺を追体験させられたのです。虐殺の残忍性を伝えるために。

会議室では大論争になりました。残忍な記憶を発し続けるべきか、それとも機能停止すべきか。艦長は、この記憶を風化させてはならないと、不安定になっていた塔を修繕して、警告ブイを置くことにしました。

修理が終わり、艦長は言いました。おかげでここで死んだ人の記憶が残ると。

この話、よくできていて好きなんですけど、若干のムリが。戦闘訓練と実践を積んでいるはずの艦隊士官たちが、あんな風に簡単にトラウマっちゃっていいの?まそれは、実際にサーブドラの部下だった人の心の傷を受け取ったとしても。そもそも、あの塔のやり方にはちょっと…。確かに、記憶には残ります。追体験させられた人は2度と同じ過ちを繰り返さないでしょう。でも、追体験者にトラウマを残してしまえば、あの塔の意味は半減してしまうんじゃないでしょうか。戦争や虐殺での犠牲者は、死人や怪我人だけでなく、こうした心の傷を負った人でもあるはず。つまり、あの虐殺で傷ついた人を増やす結果になったように思えてならないのです。艦長たちもまた、殺されたナカーン人や、サーブドラのやったことに何も言えなかった部下と同じように、犠牲者となった…というのは、ちょっと言い過ぎでしょうか。

今回のお題。原題「Memorial」は「記念碑」で。ネタばれっぽい題ですね。これなら、邦題「虐殺の記憶」のほうがいいでしょう。シンプルですけど、このエピにこれ以上大げさなタイトルはいりませんからね。

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