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第133話「Virtuoso(心に響く歌)」

 歌の「意味」とは。

※ネタバレです。

 ヴォイジャーは、コーマー人の船を修理し、けがをしたクルーを治療することに。ところが、コーマー人はドクターをバカにして、マナーは最低。男は艦長にもブーブー文句を言いますが、そこは女性がフォローします「これまで他の種族とはあまり交流がなかったものですから…特に劣った種族とは」←あんたが一番失礼だって。キレちゃう前に艦長が去ると、ドクターは治療の準備に取り掛かりました。鼻歌交じりに。と、コーマー人たちが集まってきて、一言「それはなんだ?」彼らは歌を知りませんでした。

調子に乗ったドクターは、フルコーラス歌いました。その歌が気に入ったのか、コーマー人はヴォイジャーを星に招待。しかも、最高司祭コルー様のお出迎え付です。こいつもまた、失礼な奴です。彼の要求は、EMHに歌わせること。つまり、ドクターのライブ?

と、いうことで食堂でドクターのリサイタルが始まりました。ドクター、これってドクターが空想した1シーンっぽいね!ところが、プログラムがハリーたちの演奏に変わると、コルー様は部下に言ってドクターが歌え!と野次を飛ばさせます。哀れなハリーたちですが、ドクターが歌をつけることでなんとか乗り切りました。ほんと、失礼な奴ら!

リサイタルが終わって、司祭とあの女性ティンクはドクターに星で歌ってほしいと要請しました。ま、もちろん受けるんですが、ドクターは会場の改装を言い出します。協力してくれたベラナにも失礼なことを言ったり、ちょっと調子に乗り気味なドクター。ティンクは、ドクターの才能が評価されていないと同情しますが、なんだかねー。

コンサートの日。歌は星中に中継してますよ、なんて言って、ティンク…。

コンサートが終わって、まだ星の上にいたヴォイジャー。ところが突然セブンが警報を出しました。コーマー人が出したドクターへのファンレターを、破壊工作だと思ったようです。

今度はトゥヴォックから艦長に通信が入りました。押しかけるコーマー人が多すぎて、収容しきれないと。これには艦長もちょっと考えるところがありますが、決定打はドクターがファン用に作った歌うミニチュアです。おまけに呼び出されたドクターは調子にのって艦長を「キャスリン」と。これにはピキッときた艦長「ファーストネームで呼び合う仲だったかしら?」そうです、艦長をファーストネームで呼べるのは…。とにかく、3日も医療室の仕事をさぼっているドクター。サイン会は終わりです。

医療室に戻ったドクターを待ち受けていたのは、仮病を使ってドクターに会いにきたお嬢さんたち(笑)。

ちょっと騒ぎに飽きたのか、改装したコンサートホールにいたドクターに、ティンクが曲を作って持ってきました。しかし、それはドクターの歌唱能力を超えたものでした。明日は最後のコンサートですが、ティンクは星に残ってくれと言います。ドクターは一度断りますが、ティンクに「あなたとの時間が、これまでの人生で一番意味があった」と言われます。

ドクターは艦長に退職願を出しました。反対する艦長にもティンクの話をして説得。トムに医療業務の引き継ぎをし、セブンに別れを告げに来ましたが、珍しくどたまに来ているセブン。結局セブンに理解してもらえないまま、ティンクに呼び出されたドクター。ティンクは、音楽専用の新たなホログラムを作っていました。音階は無限、2重にだって3重にだって声の出せるホログラムです。結局、ティンクの言う「意味」とは「音楽を奏でる道具」としてのドクターだったのです。

ということで、ドクターは翌日のコンサートで最後になると言われますが、ベラナに医療プログラムの削除を頼みます。ティンクの作った曲を歌うために。ベラナは言います。「そうしたら、あなたじゃなくなる」。

最後のコンサート。ドクターはティンクの曲ではなく、古いナポリのバラッドを哀しげに歌いあげました。しかし、そこに込められた意味を理解できたのは、曲が終って涙をぬぐった艦長と、おそらくヴォイジャーのクルーだけだったでしょう。コーマー人の拍手はまばら。代わりに、ティンクの作ったホログラムの歌う、ちょっと異常な歌に盛大な拍手が送られます。

コーマーを去ったヴォイジャー。ドクターは、艦長に復職願いを出しました。冷たく「通常任務に戻りなさい」と言った艦長ですが、艦長だって嬉しいんです。

セブンはドクターにファンレターを持ってきました。心のこもったそれは「セブン・オブ・ナイン」とサインされてます。ドクターは、また鼻歌交じりに医療室の任務に戻りました。

ドクター役のロバート・ピカードさんと、声の中さんの歌声も見事でした。ちなみに、テレビ放送ではドクターが最後に歌った「ツバメは古巣へ」の歌詞が表示されませんので、別記事でちょっと書きたいと思います。艦長の涙の意味も、よく分かるかも。

今回のお題。原題「Virtuoso」はヴィルトゥオーソ、つまり「達人」を意味するイタリア語ですが、その言外に「技巧のみで内容表現に乏しい」とか「表現が冷たく情感に欠ける」といった意味が含まれることがあるそうです。ドクターが言ったように、音楽とはその人の経験や感情が反映されているからこそ素晴らしいものであって、ただ上手いというだけで感動できるというものではないですよね。ティンクの作ったホログラムで十分だと思っているコーマー人には、まだこの感覚が分からないのでしょう。

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