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第136話「Collective(遺棄されたボーグ)」

彼らは、集合体?

※ネタバレです。

 デルタ・フライヤーでのミッション中、トランプでポーカーに興じるトム・ハリー・副長・ニーリックス。あらー、嫌なメンバリングですね。おまけに副長、昔はトムがホロデッキで賭けしたときには諌めたくせに、丸くなりましたね。すっとぼけて初心者を装うニーリックスにすっかり騙されたハリー。副長がトムにふったとき、窓の外には…ボーグ・キューブが!

ヴォイジャーならまだしも、小型のフライヤーでは太刀打ちできるはずもなく、修理中のハリーは階下で負傷。トラクタービームに捕まって、キューブに吸い込まれていきました。

副長が同化された夢を見て飛び起きたニーリックス。その副長に起こされましたが、トムと副長とニーリックスの3人しかいません。そこには、どうかし損なった異星人の姿も。

ヴォイジャーでは、チームの捜索でキューブに追い付いていました。損傷したキューブの修理が終わっていなかったんです。それに、戦略が定まっていないしあっけなく武器も破壊できたなんて。それだから「ボーグはVOYで弱くなった」なんて言われちゃうんだよ。それはいいとして…。今回は、巨大なボーグに5人しか乗っていないという人員不足が原因でした。艦長は弱みに付け込んでクルーを返還しろと言いました。すると、クルーの代わりにディフレクターを寄越せと言ってきました。無理な取引ですが、艦長は時間稼ぎに検討すると答えました。4人の安否確認のため、セブンがキューブに転送されます。またややこしいことにならないといいんですが…。

セブンがキューブに入ると、そこには大量のボーグの死体が。育成室の中には、赤ん坊のボーグ。そこに現れたのは、少年や少女のボーグたち5人でした。未熟なボーグたちの中で、リーダーと思しきやつは、セブンの交渉には応じませんでした。

彼はファースト、もう一人の少年はセカンドと呼ばれていました。セカンドたちに導かれて、副長たちの所へ来たセブン。彼女が去っていく時、副長は「ハリーによろしく」と言付けました。

人質の無事を確認したセブンは、大人の死体をもって帰ってきました。大人のボーグはある種のウイルスで死滅したことが判明。艦長は、死滅したそのウイルスを保険に、ボーグキューブに乗り込むことに。

まだフライヤーで気絶していたハリーは、送られてきた搬送波に気づきます。

キューブに乗り込んだ艦長とセブン。艦長は、集合体からの解放を提案します。しかし、そこまでは同意に達せず、セブンがキューブの修理をするということで何とか。ファーストは、艦長のこれ以上の乗船を拒否しました。時間は2時間です。

帰って来た艦長を待っていたのは、ハリーからの通信です。彼をシールドジェネレーターまで歩かせて、それの破壊に臨みます。

キューブで修理するセブンに、セカンドが話しかけてきました。彼の声が少し変なので、ちゃちゃっと直してやるセブン。話すなかで、セカンドは母親の髪の色を思い出していました。

修理の中で、セブンはある通信記録を見つけました。ボーグ集合体は、彼らを無意味とみなして放置したのです。しかし子供たちはそれを知らないのです。報告を受けた艦長は、子どもたちをヴォイジャーに迎えようかと言いました。しかしセブンは、それが自分以上に難しいと言います。ボーグの秩序だった思考が、人間性の向上に役立っていると言いました。

トゥヴォックに誘導されてボーグキューブを歩くハリーは、トランプを置いて歩きます。

ファーストは、セブンの作業が遅いと文句を言いますが、セブンはお前が理解できないからだと言います。その時、赤ちゃんのいる成熟室が機能不全を起こしました。培養ポッドへ転送するものの、息がうまくできない赤ちゃん。

ジェネレーターへ着いたハリー。爆弾を設置しますが、その時通信が途絶えてしまいます。振り返ると、そこには少女のボーグが。彼女はクイーンの札を出して「気に入った」と。

ハリーがまた不明になって、大忙しの艦長ですが、ドクターに呼び出されてびっくり。そこにはセブンの転送した赤ちゃんのボーグがいました。「検査する間」と渡された艦長は、その子を抱っこ。抱きなれてるところがなんとも言えませんな。そんないたいけな子供の前で、ボーグ用のウイルスは合成に成功していました。

ファーストに呼び出されたセブン。彼が手にしているのはヴォイジャーの爆弾です。しかも、そこにはナノプローブを注入されたハリーが!ファーストはすぐにディフレクターを渡せと言ってきました。

艦長はディフレクターの取り外しに時間がかかると言いましたが、ファーストはディフレクターを引きちぎろうとします。キューブ内では、セブンが集合体からのメッセージを見せて、自分たちの存在が集合体にとって無意味だと言います。

船体保持がやっとの状態。トゥヴォックはウイルスの転送を提案しますが、艦長はディフレクターを介してパルスを送ることに。それによってシールドが不安定になり、副長たち3人を転送することに成功。セブンたちがいる部屋はまだシールドが残っています。それを解除しようとしたセブンに襲いかかったファーストを止めたセカンド。そのファーストは、キューブの電磁波にやられてしまいます。最期の時、セブンは「我々はボーグだ」と。抵抗するファーストがいなくなって、シールドを解除し、無事解放された御一同。

艦長はセブンに、子どもたちの教育係をするように「提案」しました。再生に入る子供たちに、セブンは彼らの同化情報を見せました。セカンドはイチェブ、少女はメゾッティ、あとの双子はエザンとレヴィ。再生に入る彼らに「いい夢を」と言い残したセブン…。

ファーストが彼らを統率してきたと言ってました。またセカンド(イチェブ)は、自分が先に出たが、ほかのドローンをまとめることができなかったと。この違い、集合体意識の構築程度の差でしょうね。ファーストはあくまでもボーグ集合体の一員であろうとしました。彼はたとえヴォイジャーに来たとしても、個人になることはできなかったかもしれません。他の子どもたちほどの柔軟性も、セブンのような秩序だった思考もないのですから。

ベラナじゃありませんが、ヴォイジャーは一体何人のボーグを拾う気なんでしょうか?それと、あの赤ちゃんどこ行った?

今回のお題。原題「Collective」=「集合体」ですね。先にもちょっとふれましたが、VOYにおいて、ボーグが絡んでいることを「面白い」という人と「ボーグが弱くなってがっかりだ」という人がいますよね。私は、この原因の一端が、こういう話にあるんだと思います。他のシリーズを見ていないからよくは知りませんが、ボーグって機械化されたヒューマノイドが容赦なく他の種族を襲っていく、しかもそれがめっぽう強いっていうことが、魅力の一つだったんでしょ?それが、VOYでは、こういうイレギュラーに集合体から外れた、弱みのあるボーグが頻出しますよね。しかも彼らは、彼らだけでグループを作ろうとする、あるいはできてしまっている。副長がニューロトランシーバーを埋め込まれた回、セブンが昔プチクイーン状態を作り出した回、そして今回。統率されてドローンや他者の意思が介入しないはずのボーグが、自意識をとりもどして生きている。今回のセブンのセリフ「集合体から見放されたボーグは機能を停止する」というボーグの規律にも反します。そのイレギュラーを「違った一面が見えておもしろい」と見るのか「ボーグの魅力が失われて面白くない」と見るのかは、個人差があるでしょうが…。邦題「遺棄されたボーグ」。はい、ネタバレですね。もう、それだけ。

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コメント

TNGでの初登場時には、一隻で連邦を滅亡の淵に追い込んだBorgですが、あまりに強すぎる敵のため、その登場回数は僅かでした。VOYでの彼らが同じくらい強かったら話にならない訳で、その意味で弱体化は必然です。既にTNGでも後半には「はぐれBorg」とでも言うべき存在が登場していますし。

この話は、キューブが破壊された真相やらで後の展開に色々絡んできて、かなり重要な回ですね。しかし本当にあの赤ん坊はどこに?

投稿: X^2 | 2008年7月 8日 (火) 20時56分

>X^2さん
>>弱体化は必然です。
…まぁ、そうなんですけどね(^_^;)。なんせVoyagerしかいませんから。

>>既にTNGでも後半には「はぐれBorg」とでも言うべき存在が登場していますし
あ、そうなんですか。なんか前提崩れますね。じゃ艦長たちのあのリアクションはなんだった?みたいな。8472の時、艦長はピカードの日誌も読んだはずなのに…。書いとけよ、ピカさん。

投稿: 浅木 | 2008年7月 9日 (水) 00時27分

初めまして~(^^)。
幽人Pのサイトにご訪問ありがとうございました!
こちらのブログは考察が深い!
でも言われてみれば、ボーグの弱体化は最初抵抗がありましたね。
…って言うかTNGにジェインウェイ艦長呼んで来ればいいじゃん、とか思ったりして…^^;。
まぁでもセブンがカッコいいから、結局は結果オーライというコトなんですが。f(^~^;)

投稿: 幽人パリス | 2008年7月10日 (木) 01時43分

>幽人パリスさん
いらっしゃいませませ~happy01
好き勝手書いてますけど、いじって遊んでくださいね(*^ ^)v
>>TNGにジェインウェイ艦長呼んで来ればいいじゃん
ホントですね!西暦としてはヴォイジャーのわずか10年前ですし。艦長はもう30代半ば…十分上級士官としてイケる時期ですよね~。

投稿: 浅木 | 2008年7月10日 (木) 11時15分

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