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第140話「Good Shepherd(自立への旅)」

 ヴォイジャーの、落ちこぼれたち。

※ネタバレです。

 ヴォイジャーの最上部、艦長の作戦室です。日常の朝の風景、副長が艦長に報告をあげ、艦長の指示で星雲の調査が命ぜられます。ブリッジへ出た副長からハリー、天体測定ラボのセブンから機関室のベラナ、そしてさらに下部のセンサーアレイへと。まさにトップダウンですね。センサーアレイで仕事をする男は、仕事中に難しい理論を論破しようと籠っていました。彼がいるのは15デッキ、ヴォイジャーの最下部です。

 ヴォイジャーの乗組員の相部屋。ベイジョー人の乗組員は、ルームメイトを起こさないように、毛布をかぶって友人のビリーに通信。溜まったセンサーデータの解析を手伝ってほしいと頼みます。

 セブンは上級士官の前で、各部署の仕事を100点満点で評価。ハリーが任命した夜勤のクルーはサボりたがるし、機関部ではモーティマー・ハレーは知識があるのに十分な仕事に就いていない、ドクターには心気症のウィリアム・テルファーが注意され、なんとトゥヴォックの武器の管理にまで難をつけました。そういうあんたは…天体部ではセンサーの解析が弱いタル・セレス(さっきのベイジョー人)が問題でした。

 会議が終わって、艦長はふとあることに気付きます。問題になった3人、一度も船外任務に出たことがないんです。普通なら宇宙船を降りてほかの部署に転属ですが、彼らはそうはいきません。「興味を追及させては?」という副長に「私のクルーよ、私の問題でもある」と言った艦長。いい上司だ。

 上級士官の会議で話題になっているとも知らず、タル・セレスはウィリアム(ビリー)・テルファーにアルゴリズムのレッスンを受けていました。そこへ突然現れた艦長にびっくりな二人です。艦長は天体測定ラボへ集合した後、翌日朝の任務へ参加するように言いました。

 もう一人のクルーに会うため、15デッキへ降りてきた艦長。乗組員ミッチェルに道を教えてもらってます。艦長、船内の構造は頭に入ってるんじゃなかったんですか?たどりついたのは、あのパッドと議論するのがお好きなモーティマー・ハレンのところ。船外任務を言い渡すと、「困ります」ときた。ま、そんな我儘を聞くような艦長ではありませんが。

 と、いうことで、落ちこぼれ3人と艦長で星団を観察する任務に出ることに。任務の説明を終えると、さっそくビリーはビビッてますし、ハレンはやる気なさげ、クルーが去った後にはセブンがセレスの任務参加に疑問を呈しました。艦長はそんなセブンに「よき羊飼い」の話をします。たとえ1匹でも羊が迷ったら、群れの安全を冒してまで探しに行く。クルーは一人でも、見捨てない。

 食堂では、ベラナとトムとニーリックスが、からかい半分にハレンの話を。トムはベラナに言われてハレンに話しかけました。超小難しい数式をにらめっこしていたハレン。特徴をとらえたトムもすごいですが、ま、実りある会話とはいきませんね。

 夜。今度はビリーからセレスに。ビリーは例の如く病気だと思いたがっています。彼は医療室に駆け込んでますが、ドクターにも今回はドクターストップはかけられないと言われます。

 ということで、船外任務に出発。空間連続体のノイズで揺れたりしますが、お昼の支度したり、ほのぼの任務って感じです。ハレン(母親にもファーストネームで呼ばせてないらしい)は艦長の世間話に、しぶしぶヴォイジャーに乗ったと愚痴り、艦長をうんざりさせました。悪い奴じゃないんですけどね。ハレンもそうだったのか、昼食だと言って船尾セクションへ去った後、艦長が一人の時に、船が大きく揺れ始めました。

 駆け込んできた3人。エンジン系は推進が8分の1だけ、装甲がはがれています。とりあえずヴォイジャーに救難信号を送ったあと、原因を特定しようとした艦長。ハレンは、自分の仮説であるダークマターのなんとやらであると主張します。反物質を捨てないと、またそれとぶつかると。立証されてないので、すぐ実行するわけにはいきませんが、セレスの提案で、はがれた装甲を調べてみることに。

 船尾に転送したそれは、ただ切り取ったようにスパッとはがれていました。調査の途中、セレスは突然謝りました。自分の能力に全く自信がなく、データやアルゴリズムに恐怖さえ抱く彼女に、艦長は何と言うべきか…。船を修理するハレン、ビリーは相変わらず病気だと騒いでいます。それを批判したハレンですが、ビリーはあんたは友達がいないだろと反撃。

 最小の速度で進みながらも、何が原因か特定できないフライヤー。救難信号への応答もなく、巨星にある放射能物質を使ってワープを起動し直そうと試みます。しかし、そこへ向かう途中、またあの揺らぎに遭遇しました。衝突の前兆です。だんだん近づいてくるそれに、ハレンは反物質を捨てろとうるさいほど。なにか意思をもったらしきそれに、艦長は通信を試みますが、応答はなし。とりあえず魚雷で気をきひますが、何やら変な音がし始めました。みんながトリコーダーを向けたのは、ビリーです。彼は一瞬消えて、戻ってきました。倒れこんだビリーの首筋には、傷跡があって何やらが皮膚の下で蠢いて~! 

 ぎゃあ~!ってなもんですが、センサーや転送ロックはできません。とりあえずビリーごとバイオベッドに閉じ込め、とりあえず巨星に向かいます。またぼやくハレンです。そこへ、艦長が送った救難信号が、少しずらして送り返されてきました。同時に、ビリーはフォースフィールドを破って出てきてしまいました。体を操られています。身体を止めるために彼を撃つと、中にいた生き物が出てきました。おそれたハレンは、艦長が止めるのも関わらずそれを殺してしまいました。ビリーは、それが「いるべき場所じゃない」と言い残したと。また船が揺れ、装甲がはがれました。彼らが近づけないように、放射能を含む巨星に向かいます。

 巨星のリングに含まれる放射能を取り込みます。ビリーを心配して来た艦長に、ビリーはなぜかすっきりしたような顔で言いました。いつも持っていた病気に対する不安がなくなったと。その間にもダークマターらしきなんとかが追ってきます。艦長は3人に脱出を指示。自分はギリギリの作戦で相手を封じようとします。艦長命令ですが、セレスは「イヤです!」と。艦長を見捨てたりできないと、フライヤーに留まりました。ビリーは倣いますが、ハレンは一人、脱出ポッドへ。

 ところが、発射したとたんポッドはエイリアン方向へとコースを変えました。ハレンは自分がおとりになる理論を唱えたようですが、艦長は彼を回収して、それからフェイザーを発射しました。予定では、その衝撃波の前を飛ぶはずだったんですが、ポッド回収に相手へ近づいたため、フライヤーは衝撃にのまれました。

医療室で目覚めた艦長。副長が心配そうに覗き込んでいます。みんな軽症で済んだようです。何があったのかと聞く副長に、艦長は羊飼いが狼に会ったのだと言いました。

 今回のお題。「Good Shepherd」よき羊飼いのお話。タイトルだけ見ると、また艦長がセブンを救いに行く話かと思っちゃいましたが、そうでもありませんでした。邦題「自立への旅」…何をもって自立としたもんでしょうか。確かに、今回の船外任務で3人の落ちこぼれたちは成長しましたが、自立っていうような感じじゃなかった気がします。クルーとしての「自覚」は持ったでしょうけどね。

 

 

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コメント

ご無沙汰してました。
自分が落ちこぼれ系なので、ヒトゴトでないエピです。(^^ゞ
そういえばダークマターの正体を探る実験(?…観測?)が、東大で始まりましたネ~。
解明されるのが楽しみですね。

投稿: 幽人パリス | 2008年8月28日 (木) 17時45分

>幽人パリスさん
す、すみませんっ…wobbly
ついついチャングム&ハン尚宮さまに浮気をしてしまいました。
私も彼らのことは他人事ではない感じです特にセレスは大いに共感します。数式に追いかけられる夢は経験ありますから。
>>ダークマターの正体を探る実験
…。正直、だーくまたーってなんですか?って感じなんです。反物質とは別物なんでしょうか。ヨーロッパでは、水素分子をぶつけて反物質を作ろうとする実験がありますよね。
東大で解明されたら、まずその辺からお偉い教授にレクチャーしてほしいですcoldsweats01

投稿: 浅木 | 2008年8月29日 (金) 01時05分

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