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第145話「The Haunting of Deck Twelve(呪われた12デッキ)」

 立ち入り禁止の12デッキには、お化けがいるのよ…。

※ネタバレです。

 なにやら、不穏な空気のヴォイジャー。一人食堂にいるニーリックスも落ち着きません。ライトを消し、彼が食堂から出ようとしたとき、目の前に現れたセブンにビックリ。ビクつく彼を迎えにきたというセブンは、メインパワーが切れるから再生の中断される子供たちの面倒をみるように頼みます。「事情」を知らない子供たち。

 ブリッジ。艦長の指示で、惰性運行になります。目の前にある星雲の形をあれこれ言うトムとハリーに、トゥヴォックの皮肉が飛びますが、どこか緊張した雰囲気。そんななか、艦長が一言を発すると、船全体のパワーが切れ、照明さえも消えてしまいました。

 ボーグチルドレンの再生も中断し、起きた子ら。艦長はセブンに準備ができたと言いました。えー何なんですか?艦長、教えてください。

 ニーリックスはチルドレンに、Jクラスの星雲の電磁放射を避けるためとかなんとか誤魔化して、パワーを切った理由を説明しません。メゾッティは立ち入り禁止になっている12デッキの一部に、お化けがいるからだと言いだしました。ニーリックスはしぶしぶ、物語を始めました。それは、彼らがヴォイジャーに来る前の話…

ある星雲を探査していたヴォイジャーは、何度も繰り返す揺れに悩まされていました。っていうか、ニーリックスが怖がってるだけみたいですけど。トゥヴォックは危険はないと励ましてくれましたが、ニーリックスは子供の頃のトラウマで星雲が苦手みたいです。前に星雲に入ったときもブーブー言ってましたね、確か。

 ブリッジでは、星雲が不安定になりだしたのはブサードコレクターから出るナディオンのせいじゃないか…と、ここでイチェブが話を切りました。ブサードコレクターからナディオンは出ないと。ま、そんなことはどうでもいいから、とにかく不安定になった星雲から出ようとしたとき、突然ヴォイジャーは雷鳴に襲われ、大いに揺れました。多少の被害は出ましたが、まぁ大したことない…はずでした。謎の密航者がいる以外は。

 その時は誰も気づきませんでした。しかし、少しずつヴォイジャーに不具合が出始めます。作戦室での報告によれば、ソニックシャワーや人工重力が停止してけが人が出たとか。艦長がレプリケートしたコーヒーも、ご本人曰く「ひどい味」。もう一杯出そうとすると、先に中身が出てその場に散らばり、それからコーヒーカップが現れました。そんなレプリケーターに向かって、艦長は話しかけました。ま、それを副長に聞かれちゃうわけですが、彼も経験があるそうで。私もありますよ、宇宙船じゃなくてPCですけど。またひとつ秘密を共有した二人が見たのは、窓に映る流星群。それは、一時間前にも見たものでした。

 ブリッジに出た艦長は、ひどい味のコーヒーを通りがかったクルーに渡して、自分たちが元の場所に戻ってきてると言います。それは小さな機能異常からでしたが、直そうとすると、今度は勝手にワープ6に加速。なぜかまた勝手に船は停止しましたが、ベラナと通信が取れません。副長がベラナの位置をコンピューターに尋ねると、コンピューターはベラナだけでなく、ついでに数人のクルーの位置をアナウンス。艦長こういうのお嫌いですからね。「切ってもいいから黙らせて!」とおかんむりです。

 艦長の指示を受けて機関室に向かったはずの副長でしたが、ターボリフトから降りると、そこは第2デッキ食堂前。言うことを聞かないターボリフトに「艦長にはこんな真似するなよ」と言い置いた副長が歩いて向かおうとすると、ターボリフトは急降下を始めました。

「お菓子いらない?」といいところで話を中断したニーリックスに「お菓子なんて無意味よ」と名言を発したメゾッティ。

安全装置のおかげで命拾いをした副長ですが、艦長同様おかんむりな様子で機関室のベラナのところへ来ました。彼女はどうやら13デッキのジェルパックが怪しいとみて、副長と一緒に修理に向かいます。

廊下で修理を始めようとカバーを開けたばかりのタル・セレス。そこへツカツカやってきたセブンに止められました。今来たばかりだと分かったので、彼女の疑いは晴れましたが…セブン、濡れ衣かけたんだから謝ったら?その時、船のパワーに異常が。

 件のジェルパックは、異常なしでした。それだけでなく、電磁波がバイオ神経回路を移動して回っていました。第2貨物室の環境制御近辺にいるらしいので、とっ捕まえに行きます。その貨物室では、セブンが作業をしていました。そして、その「なにか」は環境制御を利用してガスを発生させました。ガスにやられて倒れるセブン。と、そこへやってきた副長たちにより、セブンは助かるのですが、そんな事態を知らなかった食堂では、まだみんなが呑気にお食事。でも、やっぱりパワーが不安定になってきて、ハリーの指示(おー、上級士官ジャン)でクルーは持ち場に戻り、一人取り残されるニーリックス。こわいねー。

 環境制御がイカれて、暑くてたまらないブリッジ。一人平気なのはトゥヴォックです。艦長はこっそりヴォイジャーに着陸オーバーホールを約束して、取引を持ちかけました。すると、操舵コントロールが戻ります。へぇ~すごい。しかし、すぐに操舵席から電磁波がトムを襲います。転送機が使えず、おまけにブリッジから酸素が吸い出されます。せき込む艦長は退避を指示。

 医療室では、同じように電磁波にやられたクルーが何人かいました。その状況から、この故障が意図的なものではないかと思い始めた艦長たち。ドクターが消え、パワーがダウンし始めたヴォイジャー。クルーが孤立していって、彷徨うセレスは、歩いてきたハリーを襲ってしまいました。(笑)。彼女を連れていきました。

 2人の会話によると、1~5デッキのほとんどが無人の状態でしたが、第2デッキ食堂には、まだニーリックスが残っていました。お鍋はずっと空炊きですが、大丈夫?聞こえてきた音につられていくと、そこには酸素ボンベを付けたトゥヴォックが。彼を迎えに来たようです。当然、ジェフリーチューブを這っていくことになります。怖かったというニーリックスに、恐怖は無意味だというイチェブ。

 おっかなびっくりなニーリックスは、タラクシアの貨物船に起きた悲劇の話を。トゥヴォックは楽しい話をするようにアドバイスします。おー、慣れてきましたね。なんとか通り道のガスを排出しようとするトゥヴォック。

 ハリーも到着した機関室では、行方不明のクルーが何人か。電磁波生命体はメインパワーに侵入し、しきりに艦長を呼んでいました。艦長は、それが話をしたいけれど、まだ言語をマスターしていないのではと考えました。文法サブルーチンを与えてやると、今度は艦長を天体測定ラボへ呼び出します。艦長はセブンを伴ってラボへ向かいます。

 一方ニーリックスは恐怖をやわらげるために瞑想にチャレンジ。幸せな時を思い出せと言われ、誕生会を思い出しましたが、その時に星雲のガスが紛れ込んでしまいました。

 ラボに着いた2人は、それがあの星雲に帰りたいということを告げられます。「帰りたい」という言葉にめっぽう弱い艦長。生命維持が戻ったブリッジに、一人で乗り込む艦長。星雲まで一人で操縦して、ちゃんとその場所には着いたんですが…残念なことに、ヴォイジャーが起こした異常のためか、星雲自体がなくなってしまっていました。それに激怒した生命体は、全デッキから酸素を抜くから脱出しろと言い出しました。艦長の説得に聞く耳ももちません。

 同時にトゥヴォックも、電磁波に襲われて倒れてしまいました。そこへ、ガスが迫ります。一人で行けと言うトゥヴォックの命令に逆らって、ニーリックスは彼を抱えてガスに突っ込みました。

 機関室へ向かいながら、艦長はもう一度生命体を説得にかかりました。船だけを強奪しても生きられない。でもダメでした。機関室へニーリックスが着いたとき、艦長の指示で全員が退避し始めていました。もう残すところは艦長と副長だけです。副長に「先に乗って」と言い、艦長が一度だけ船を振り返ったとき、突然ドアが閉まり、艦長は船に取り残されてしまいました。クルーなしでは自分も生きられないということがようやく分かった生命体は、艦長を船のメンテナンス要員として残そうとしたのです。奴隷にはならないと拒否した艦長「殺しなさい!」と。すぐに「了解しました」とガスを発生する生命体。売り言葉に買い言葉…。結局、命をかけた艦長の説得が聞き入れられ、生命体は12デッキの一部に住み着いて自分に合う星雲を探すことになりました。

 と、そこでメインパワーがもどり、再生に入る子供たち。ニーリックスは「ただのお話だったのかもね」と、全てを寝物語だったと明かします。

ブリッジに来たニーリックスは、例の作業はうまくいったかと聞きます。そこには、光る星雲の姿が。ニーリックスは呟きました「お話はハッピーエンドだな」。

 面白いです。艦長が活躍してくれるし、ストーリー展開としては楽しいです。本当はハロウィンの日にこのレビューを上げたかった。次はシーズン6~7にかけての(例の)クリフハンガー前後篇なので、実質これで6シーズンは終わりです。

 今回のお題。原題「The Haunting of Dech Twelve」=「12デッキに出たもの(直訳)」あるいは「12デッキのお化け」ってところでしょうか。邦題が「呪われた12デッキ」なんですが、甲乙つける前にひとつ。別に12デッキでなくても良かったんじゃない?と思う次第で。それなら、もっと12デッキに拘ってほしかった。ただ単に、今12デッキにいるってだけで、最初に現れたのは13デッキだし、その次は8デッキの貨物室だし。浅木的には「艦長VS.ヴォイジャー」って感じでしたけど。

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コメント

こんばんは。
確かに、ハロウィンにピッタリのエピですよね。
幽人Pとしては、トム君が早々に医療室に引っ込んじゃうところが難点なのですが、ニーリックスが子供たちに聞かせる「物語」という構成もいいです。
最後は艦長の粘り勝ちですネ(^^)。

投稿: 幽人パリス | 2008年11月20日 (木) 23時12分

>幽人パリスさん
そのちょっと前の、トゥヴォックとの会話がちょっと笑いどころでしたね。トムが元気だったら、生命体の不可解な行動にいろいろ突っ込みを入れてくれてたと思うんですけど、これがハリーじゃなくてトムってところが、初期とは違う感じがします。
艦長は強し、です(*≧m≦*)

投稿: 浅木 | 2008年11月20日 (木) 23時21分

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