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ダニーへの妄想…。

 ダニー、あなたは帰ってくるわよね?

 峠を越したはずの仕事が、次からまたやってきて、まぁ師走っちゃこんなもんじゃと思っている浅木でございますが、移動中などに聞く音楽で「DannyBoy」を最近よく聞きます。ということで、肝心のVOYネタがさっぱり進まない中で、久々に音楽ネタです。

 え~と、この記事を開いてくださる方は大抵御存じだと思いますが、ここで基本的な「DannyBoy」データをおさらい。もともとはアイルランドの民謡「ロンドンデリーの歌」(←これも後付けのタイトルらしい)に、フレデリック・ウェザリーという弁護士さんが歌詞を付けたものだそうで、このメロディの歌詞として発表されたのは1913年。ちなみに、それまではキャサリン・ヒンクソンという人の「アイルランドの恋歌」が有名だった。ほかにもいろいろ歌詞があって、それにどうこう言ってみたいんですが、今回は話がずれすぎるので、割愛します。

 んでまあ、とにかく歌詞を観てくださんせ。(Wikipediaより引用)

    Danny Boy

 Oh Danny Boy, the pipes, the pipes are calling

 From glen to glen, and down the mountain side

 The summer's gone, and all the roses falling

 'Tis you, 'tis you must go and I must bide

 But come ye back when summer's in the meadow

 Or when the valley's hushed and white with snow

 'Tis I'll be here in sunshine or in shadow

 Oh Danny Boy, oh Danny Boy, I love you so

 And when ye come, and all the flowers are dying

 And I am dead, as dead I well may be

 Ye'll come and find the place where I am lying

 And kneel and say an Ave there for me

 And I shall hear, though soft you tread above me

 And all my grave shall warmer, sweeter be

 For you shall bend and tell me that you love me

 And I shall sleep in peace until you come to me

    ダニーボーイ(浅木版)

 ダニーボーイ バグパイプの音(ね)が聞こえるわね

 呼んでいるの 谷から谷へと そして山の端(は)へと降りていく

 夏が逝って バラも全て散ってしまう 

 それに それに あなたは行ってしまうわ 私はここに残るの

 でも 帰ってきてくれるわね 草原に夏が来たら

 あるいは 谷が白く静まり返る雪の日に

 私は陽の光 木陰の中にいるわ

 ああ ダニーボーイ 愛しているのよ とても

 でも あなたが戻ったときには 花が全て散ってしまって

 私も死んでしまっているかも そうなんでしょうねきっと

 あなたは私の横たわっている場所を見つけて跪き

 マリアの祈りを捧げてくれる

 私には分かるわ たとえあなたがどんなにそっとに歩いても

 (あなたの足音が聞こえるだけで)私のお墓は暖かくて優しい気持ちに包まれる

 あなたが身を寄せて 愛しているよ と言ってくれたら

 私は安らかに眠れるわ あなたが(天国の私の所へ)来てくれるその日まで…

 若干直訳気味なのはいつものことなのでご容赦を。( )内は勝手につけました。ま、意訳ってことで。

 で、これを見て、どのような印象をお持ちになりました?私は、初聴が女性でしたので女性歌詞で訳しましたが、別に男性歌詞でもアリだそうです。一般的には、戦地に赴く息子を見送る親の歌と解釈されることが多いそうです。日本では母親→息子、海外では父親→息子という意見がおおいそうです。お、今思い出しましたが、ドクターが本編の中で歌うという言及がありましたね。確かフェア・ヘブンじゃなかったかな?実際に歌っているところはないですが、確かセブンがそんなこと言っていたような。そういう意味では英語圏では男性詞のイメージなんだろうか。日本人としてはちょっち不自然ですが。せいぜいおじいちゃんが孫に、くらいですかね。「あなたは行く、私は残る」という歌詞の印象からして女性→男性の歌詞だと思うのですが。

 で、私はこの母親(父親)→戦地へ行く息子という構図に「ちょっと待った」をかけたいのです。いつ戦地へ行くと言った?いつ息子と言った?最初に歌を聴き、歌詞だけを見たので、この解釈にはびっくりでした。「戦地へ行く男性」というモチーフは、どうやらバグパイプっていうのが昔進軍ラッパの代わりになっていたという説も見ました。しかしそれは、アイルランドではなくスコットランドのなので…(作詞のウェザリーはイングランド出身、カオスだ)。それよりも、できたのが1910年代という点、イギリスやアイルランドやその辺りって、昔から戦争が絶えなかったという点で、そういう解釈になったんじゃないかと思うわけです。そこから、見送る親の姿が出てきたんでしょうね。

 でもどこにも、ひとっこともそんなこと書いてござーません!別に出稼ぎでも、進学でもいいじゃありませんか。とかなんとか思っているうちに、私は勝手に妄想をふくらませて、一つの物語を作ってしまったわけなんです。聞いてくれます?

 『舞台は山岳地帯にある谷、アルプスの麓のような風景。夏は緑が生い茂るけれども、それはすぐに白い雪に覆われる長い冬に変わってしまう。レンガ造りの古い家が立ち並ぶ小さな村に、若い恋人がおりました。明るく前向きな彼ダニエル、素直で気立てのいい彼女ヘレナ(仮)二人とも優しい若者。貧しいけれど、山と家族に囲まれた、つつましやかであたたかな暮らし。ダニエルの父、ヘレナの両親は2人が幼い時に亡くなり、母ひとり子ひとりで育ったダニエル、老いた祖父と暮らすヘレナには相通ずるものがあった。2人は将来を誓い合った仲であったが、ダニエルは自分の母やヘレナの祖父、そしてヘレナとの生活を始めるための資金に、遠くの町に1年だけ出稼ぎに出ることにする。ヘレナもダニエルの母親を祖父と住む家に呼び、ダニエルの帰りを待つことにするが…。

 ダニエルが村を出る少し前、ヘレナは体の不調を感じて医者にかかる。それは、都会の医者にしか治せない病であった。治療代など出せるはずがない。それにヘレナまで村を出てしまったら、誰が老いた祖父やダニエルの母親(この人も体が弱いことにしよう)の面倒をみるのか…。村の医者は「町の医者に診てもらわなければ、一年もたないかもしれない」と言ったが、ヘレナは自分の病のことを誰にも言わなかった。何も知らないダニエルは、笑顔で「1年で戻るよ」と言って村を出た。★

 出稼ぎ労働者が集まる町で、ダニエルは必死で働いた。1年働けば何とかなる。古くなった家を直して、ヘレナに花嫁衣装を着せ、少しの家畜を飼い、豊かではなくても幸せな日々が待っている。時々ヘレナや母親たちに手紙を書きながら、自分の食事も切り詰めて金を貯めた。

 そんなある日、ダニエルのもとに1通の手紙が届く。いつものヘレナや母からの手紙ではなく、ヘレナの祖父からであった。手紙には、ヘレナが急に体を壊して床に臥せってしまったこと、祖父の古くからの友人である村の医者を問い詰めたところ、半年以上前に病気のことは分かっていたこと、医者は誰にも言わないでほしいとヘレナに懇願され、密かに(十分ではない)治療を行っていたが、それも限界であること、などが記されていた。帰ってきてほしい、できれば町の医者を連れて。ダニエルはすぐにでも帰りたかった。しかし、今手元にある金だけでは、彼が帰郷するだけでほとんど使い果たしてしまう。とりあえず町の医者の所へ駆け込んで事情を説明し、薬を買って手紙と共に村へ送ったが、そのためにダニエルの帰郷は先延ばしになってしまった。

 ダニエルが送ってくれた薬で、ヘレナの体は少しもちなおしていた。しかし、村の医者は「これだけでは病気は治らない」と言った。ヘレナはダニエルにもう2度と会えないかもしれないという静かな絶望に打ちひしがれながらも、彼からの手紙に書かれていた「すぐに町の医者を連れて帰るから」というわずかな希望にすがって生きていた。

 町の医者は「薬だけでは、症状は緩和されても病気が完治するかは分からない、一度診察したい」と言った。そのための費用を稼ぐために、ダニエルは今まで以上に身を粉にして働く。ヘレナ、帰るまで持ちこたえてくれ…毎晩そう祈りながら。そして更に1年後、定期的に薬を送りながら働き、ようやく帰郷と治療のための金を貯めたダニエルは、町の医者を連れて村への道を急ぐ…』

さあっ、ダニエルはヘレナが力尽きてしまう前に村へたどり着けるのか?ヘレナの治療は間に合うのか!?というところで、次週へ続く…(嘘)。

 ダニーボーイなもんで、彼の名前はダニエルでよかったんですが、彼女の名前はちょっと迷いました。メアリーとかビクトリアとかエリザベスとかにすると、なんだか超しっかりした強い女性のイメージになってしまうので…。なんでもいいっちゃいいんですけどね、可愛らしげであれば。個人的にはヘレナよりもハーミアかな、と思うわけです。シェイクスピアの「夏の夜の夢」では、ヘレナはストーカーチックな女の子ですから。他にもシャーロットとかパトリシアとか候補はあるんですが、平凡な田舎の女の子ですから、とりあえずヘレナで。主題歌はもちろん「DannyBoy」ですが、挿入歌として「夏の名残りのバラ」なんていうのもありではないでしょうか。

 妄想大爆発でした(笑)。書いているうちにさらに膨らんでしまってます。だって歌は★までしか歌ってないわけですから。病気が分かった時点でヘレナは死を覚悟していたでしょうしね。ヘレナが新たにわずかながら希望を抱くところも、歌とはちょっとずれている気がしないでもない。ツッコミどころは他にも盛りだくさんです。まずね、言えよヘレナ(笑)。村の医者も黙っとるか?普通。そんで、帰れダニエル、もっと早うに借金でもなんでもして。さらに、バグパイプどこいった…。

 ま、そんなんで妄想を書き綴りましたが、きっとアイルランドの人や作詞のウェザリー氏はそんなこと思いもしないでしょうね。ちゃんちゃん(笑)。

 ※あ、念のため。今回の記事における「DannyBoy」の訳詞およびそれを起点にした物語(妄想)は、浅木に帰属いたします。転載をご希望の方は(まぁいないでしょうけど)ご相談ください。

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コメント

こんにちは。

文字があまりに小さくて、「最大」にして読みましたcoldsweats02

Danny Boyというタイトルが親子を暗示しているのでは・・・
なんて思ってみました。

こういう辛く悲しい話は好きではないなぁ・・・
話は明るく楽しい方がいいです。

でも、浅木さんの文才には(いつも)感心しています。

投稿: haru | 2008年12月12日 (金) 23時31分

こんばんは。
ダニエルというと、“スターゲイト(SG-1)”のジャクソン博士しか思い出さない幽人です。(^^ゞ
そういえば上官のジャックが「ダニーボーイ!」と呼ぶシーンがあったような…。
そうか、この歌がありましたよね…って、妄想が別の方向に行ったりして…(^_^;)。

投稿: 幽人パリス | 2008年12月12日 (金) 23時40分

>haruさん
すみません!そのままコピペしたので、しかも白抜きなんで読みにくかったですよね。一応修正してみましたが…。
 たしかに、~Boyという言い方は(フェアヘブンでトムがそう呼ばれてましたね)上から目線な気がしますね。
>>こういう辛く悲しい話は好きではないなぁ・・・
すみません(パート2)。どうも話を盛り上げるのではなく落とす傾向にあるようで。曲調はどっちとも取れない感じなんですが、歌詞がいかんせん…。
オチとして、トラジェティーバージョンとハッピーエンドバージョンを考えたんですが、どっちも捨てがたく保留しています。ちなみに、ハッピーエンドバージョンは、ダニエルが帰郷の道を急いでから5年後、ヘレナが幼子を抱き「DannyBoy」を歌いながら散歩するってやつです。

投稿: 浅木 | 2008年12月13日 (土) 03時28分

>幽人パリスさん
英語圏のドラマでは結構頻出するんですね。スターゲイトも未来の話ですよね?ずっと残ってるのがすごいなぁ…。

投稿: 浅木 | 2008年12月13日 (土) 03時31分

こんにちは。
ごめんなさい、目が悪いので・・・・

スターゲイトは現代が舞台なんですよ。
あ、放送終わっているので、過去が舞台なんです。
1928年にエジプトで発見されたスターゲイトが、なぜかアメリカ空軍の手にわたり、
1994年、ダニエル・ジャクソン博士が、その使用方法を発見し、スターゲイトの冒険が始まるのです。(これが、映画版)
次に、1997年、眠っていたスターゲイトから宇宙人が現れ、スターゲイトの冒険が再開します。
それから10年の冒険、ですから、最後は2007年。
宇宙人の技術を取り入れて、かなりなハイテクを使うようになっていますが、
基本的な武器は、銃なんです。

投稿: haru | 2008年12月13日 (土) 21時07分

>haruさん
>>スターゲイトは現代が舞台なんですよ。
そうなんですか!未来の話だと思い込んでました。そう言われれば映画版は見たことがあるかもしれないです。輪っかのなかにモチョっと入って行くやつだった気が…。

投稿: 浅木 | 2008年12月14日 (日) 00時41分

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