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第148話「Imperfection(セブンの涙)」

 ただの機能不全だ。

※ネタバレです。

 エザンとレビの故郷が見つかり、今度は2人とも帰ることに。そして、同じ年ごろのメゾッティも、彼らに受け入れられて、一緒に行くことになりました。残るイチェブとセブン、それに艦長とお別れを済ませ、転送されていく子供たち。艦長はセブンの気持ちを思いやり、そっと肩に手を回します。

んでもま、当のセブンはそれほどの自覚がないようで、イチェブと廊下に出るや否や、子どもたちのアルコーブを停止させると言い出します。イチェブはもう少しセンチメンタルで…と、セブンが涙を。ええー!本人は視覚インプラントの機能不全だと言ってますが…。

やっぱりそうでした。 まだちっと、早いかな。治療したドクターは「トスカ」の3幕で泣きとおした。ただ、主要皮質ノードがちょっとおかしいようで、本人も頭痛という自覚症状があったようです。ドクターが艦長にそのことを報告すると言うと、セブンは心配させたくないと嫌がります。ドクターも守秘義務を出されたので、逆らえません。

イチェブは天体測定ラボでの手伝いをだけでなく、本格的にブリッジなどでも働けるクルーになりたいのだとセブンに言います。艦隊アカデミーの修学試験を受けて、トゥヴォックに教えてもらう。おお、それはいいですね。艦長の推薦状が欲しいというイチェブに「伝えておく」と答えたセブンですが、その直後、右手にインプラントが飛び出して…きそうでした。イチェブをごまかして第2貨物室で再生しようとしたセブンですが、再生できませんでした。

 アルコーブから皮質ノードの機能不全だと言われてしまったセブン。食堂でなにやらプロテインジュースの類を飲みながら、朝まで仕事をしていました。ニーリックスが食堂を開けにきて、やっと立ち上がりましたが、そのまま倒れ痙攣を始めました。

顔や首の皮膚が裂け、中の機械類がむき出しになってしまったセブン。痙攣はとりあえず収まりましたが、原因は皮質ノードがを拒絶し始めたことによります。状況は深刻ですが、セブンは「ボーグ技術には適応能力があるから大丈夫だ」なんて言って艦長を唖然とさせます(艦長のお顔に注目)。艦長は、セブンに集合体に属していた時の対処方を聞きますが、その時は単に交換していただけでした。そんなしょっちゅう壊れるんだ。と、それを聞いた艦長、ブリッジに上がってきました。まったく余談ですが、艦長ってターボリフトの中で結構色んなポーズとってますよね。…誰も見ていないのに。いや、だからか?

 1週間に通り過ぎたボーグの残骸に、皮質ノードを取りに行くことにした艦長でしたが、副長やトゥヴォックの反対にあいます。一人で行くから、とまたこれ意地になっちゃって。でも、今度はトムが加勢。ミッションに同行すると言い出しました。トゥヴォックも、二人を連れていくべきだと副長も珍しく怖いお顔で。嬉しいんだか気恥かしいんだか何だか知りませんが、艦長もそれは受け入れます。

途中でイチェブと出くわして、イチェブ的にはアカデミーの返事を聞きたかったんですが、まそれどころじゃございません。病気のことを話すと、自分も連れて行けという始末。危険でも構わないというイチェブに「私が構う」と言って艦長は(ったくどいつもこいつも、と思ったかどうかは不明)ミッションにでていきました。

医療室へお見舞いに来たイチェブ。ですが、セブンはご機嫌斜め。病人になってイラつくなんて、ある意味成長したセブン。イチェブはドクターに諭されて、とりあえず出ていきます。

おっとなんだか柿色チックになったフライヤー。前回粉々になったんでしたね。ボーグ艦(なんで大破したんでしょ?)に到着し、艦長とトゥヴォックは機能停止したドローンのもとへ向かいます。損傷していないノードを見つけ、死体からそれを取り出した時、トムが敵機来週を告げてきました。そこへ、ガラの悪い異星人が入ってきて、ノードが奪われる…という時に、トムがフライヤーへ収容してくれました。

一人にしてほしいと言ったセブンですが、まぁ仕事人間な病人の常で仕事を始めます。ドクターとニーリックスの軽快なやりとりで何とかカディスコットに引っ張りかけたとき、艦長のただいまコールが入りました。ノードを手に入れたと。

さっそくセブンの手術ですが、過敏性ショックを起こして失敗します。と、これはシュミレーションでした。もう12回も失敗しています。死亡したドローンのノードでは適応できないのです。艦長は諦めきれず、生きたドローンからでも取ってくると暴走し始めますが、そこはドクターがなんとかなだめました。

結局カディスコットになっていたニーリックスとセブン。ですが、艦長がシュミレーションの結果を告げに来ると、今度は希望を失ってしまったようです。イチェブが医療室にセブンの仕事を持ってくると、だ~れもいない。ドクターを停止させて、バッジまで置いて脱走しちゃってます。

逃げ込んだ先は機関室2階。ですがベラナは、セブンをかくまってくれます。セブンは本格的に死について考えだしたようで、ベラナにストヴォコーについて聞いたりして。この二人いつの間にこんな仲良くなったのか、死後のことまで語っています。で、ドクターに見つかっちゃうんですが、モニターを付けたまま、そこに残れることになりました。

 機関室どころか、第2貨物室まできちゃったセブン。艦長にイチェブのアカデミーの話をして、入学試験の要項までイチェブに伝えに来たのでした。勉強を他のクルーに診てもらえ、自分ではなくもっとほかのクルーに頼った方がいいと、なんだか遺言めいたことを言うセブンに、イチェブは「僕は諦めない!」と宣言してそこを出ていきました。

イチェブは研究の結果、自分の皮質ノードをセブンに移植してほしいと言い出しました。一見自殺行為に見えるその提案に激怒するドクターですが、彼の研究結果では、自分は成熟室にいた段階だったので、まだ大丈夫云々+手術成功率86.9%というデータを見せられたドクター。検討を始めました。

天体測定ラボで地球の景色を眺めていたセブンのところへ、艦長がやってきました。ブルーミントンの画像がでると、艦長の顔がほころびます。地球へ帰ったら連れて行ってあげる、という艦長に、セブンは自分抜きで帰ることになるかもと言います。艦長がそれを受け入れられないでいると、セブンはこれまでしんだクルーの名前を出し、彼らは立派な個人だったから艦長もその死を受け入れたが、自分は艦長の期待に沿うような個人になれなかったから、艦長は自分の死を受け入れられないのだと、まった卑屈なことを言い出しました。艦長が「大事な友人を失いたくない」と言った時、ドクターから通信が入りました。

成功率が高い手術ですが、セブンはイチェブに危険が及ぶような手術はしないと拒否。イチェブは艦長命令してくださいと訴えますが、艦長は患者の意思を尊重しますと。すると、イチェブは艦長に向かって「見殺しにしないでください」ときっつーい言葉を吐いていきました。

だいぶ具合が悪くなってきたセブン。イチェブはドクターと艦長を貨物室に呼び出します。途中で合流した2人。「まだ命令系統を理解していないみたいなの」…どっかで聞いたそのセリフ。貨物室に入ると、イチェブは自分で、ノードと神経を接続しにかかっていました。医療室に転送し、すぐに元に戻そうとしますが、イチェブも頑固者。セブンに使えと断固拒否。そして、セブンこそ、誰かに頼ることを学ぶべきだと言いました。そうだそうだ。彼はわずかの間に、艦長とヴォイジャーの方針をしっかり学んでいたようです。誰かさんと違って。

今度はシュミレーションをしている暇がありません。イチェブのノードをセブンに移植し、二人の回復を待ちます。

最終的に6日間という長期再生の末、セブンは新しいノードに適応。イチェブの回復は少々遅れているものの、彼もまた生きています。セブンはイチェブに、今のうちにしっかり休めと言いました。入試に向かってビシビシやるからと。その時、セブンの目から再び涙が。今度は、機能不全ではありませんでした。

まーほんとに、みんなセブンが大好きなのねぇ…という、文字にするとなんだか捻くれた様な感想は、まぁいいとして。個人的には、子どもたちがいなくなっちゃったのがまず残念でした。いてもいいじゃんよ~、なんでメゾッティまで一緒に行っちゃう?しかも、それでも涙を(感情では)涙を流さなかったセブンが、最後に泣くって…。話の作りとしてはいいんでしょうけど、子どもたちってそんな存在?

とは言うものの、セブンエピの中では割と好きな部類に入る回です。艦長が活躍するしね。それに、セブンの成長も見られるいいエピだったと思います。セブンが艦長から教えられてきたはずのことを、イチェブが先に理解していたっていうのは、ちょっと皮肉ですが。

今回のお題。なんだか大したこと書けないくせに、やめるにやめられなくなっているこのコーナー…。いやいや、気を取り直して。原題「Imperfection」=「不完全」。なんだか全体をぼーっと表したような題ですね。ボーグのキーワード「perfection」を取ったんでしょうが、じゃ何が不完全なのか。セブンが自らを「任務不完了だ」と言ってますが、それか?邦題「セブンの涙」…まんまやん。までも、涙で始まって涙で終わってますから、こっちの方が分かりやすい気もします。

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コメント

こんにちは~。
>今度はトムが加勢。ミッションに同行すると言い出しました。…
このエピ、幽人は勝手に「艦長ファンクラブ」とか「艦長追っかけ隊」とか呼んでます。
初見の時は「何なんだコイツら?」と思って見てましたが、艦長も同じだったりして…^^;。
自分もセブンの話としては、楽しめた方なのですが、やっぱりやたらとイジケてますよねぇ…。イチェブの方が素直と言うか、大人な対応だったりするあたりが不思議でした。セブンの方が、同化されてからの年数が長いせいかも知れませんが…。

投稿: 幽人パリス | 2009年1月18日 (日) 15時55分

>幽人パリスさん
いつもコメントありがとうございます。お世話になりますm(_ _)m。
艦長ファンクラブ!いいですね、是非会員登録したい。でも、追っかけ隊のほうがさらにグー(*^^)b。
イチェブってやっぱり頭よいんだと感じさせられますよね。普通の少年でも、あそこまで艦長たちの気持ちを言葉にできるのは、理系な頭だけではない気がして。それにおっしゃる通り、同化されてた時間が短い分、心をスムーズに取り戻しつつある感じですね。

投稿: 浅木 | 2009年1月18日 (日) 23時33分

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