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第156話「Flesh and Blood,PartⅡ(裏切られたホログラム革命・後)」

 さあドクター、どうする?

※ネタバレです。

 前回、自分の意見が取り入れられなかったドクターは、艦を裏切って反抗しパルスのデータを持ち出し、アイデン達のもとへ。彼らの「仲間」として生きることを選びました。

 アイデン達は、一度はヴォイジャーの攻撃はしないと言いながらも、結局ドクターの持ってきたデータから逆パルスを送ってダメージを与え、それどころかベラナを連れ去って逃げました。

 ヴォイジャーを裏切ってまで尽くした彼らに裏切られたドクター。しかしアイデンは、ベラナが協力するかどうか聞いたうえで、断ればヴォイジャーにポッドで帰すと約束しました。おい、そいつの「約束」はもう信用できんぞ。とりあえず、治療です。

 ダメージを負ったヴォイジャー。照明まで落ちています。そんな中、ドクターのしたことを知った艦長。もう頭に来てます。原語だと、ものすんごい怒ってる感じ。しかし、怒っているのは彼に対してではなく、彼のプログラムをチェックしなかった自分の手落ちについて。副長はドクターの意思で彼がそうしたんじゃないかと言ってみますが、艦長はプログラムが書き換えられたと信じ…たい。

 目覚めたベラナは、まっさきに一緒に逃げると言いましたが、ドクターはこの期に及んでベラナに協力を求めます。信じられないと言っていたベラナですが、やっぱり彼女もほだされてホログラムのもとへ。ロミュラン・カーデシア・ボーグと、ある意味最悪のメンツが揃っていますが、その中には士官の姿も。アイデンに言われてエミッターもどきの機械を見ますが、よりによってアシスタントはカーデシアの姿をしたケジャールです。

 珍しく天体測定ラボで報告をするトム。ヒロージェンの船がすぐ近くまで来ています。そうだわ、忘れてた。技術者ドニクはその船に帰らずにベラナ奪還作戦に手を貸したいと言います。ホログラム技術がなければ、ハンターにされていた。しかしホログラムたちのことは自分にも責任があると。それにほだされた艦長、ドニクを少し貸してほしい的な交渉をしますが、新しいアルファ(どうやら個人名ではなく、リーダーのことらしい)も相変わらず短気なお方で、狩りは自分たちだけですると宣言して消えました。彼らの脅しには屈しませんよね?というトムに「もう少し利口だとおもってたけど」とやたら余裕の艦長。これは字幕が最高です。原語は「I think you know me a little better than that」へたくそに訳すなら「私はもう少しましなことができるって知ってるでしょ」ってところでしょうが、字幕はズバリ「私を誰だと?」はい、参りました。女王様前回です。吹き替えでもそう言ってほしかった。ええ、その女王様、ドニクに協力させて、ヒロージェン船の航跡に隠れ、奇襲作戦に出ることにしました。

 ベラナの指示に従ってエミッターを修理するケジャール。少しおしゃべりすることにしたらしく、ベラナが凶暴なクリンゴン人と違うように見えると言い出しました。お互い、ステレオタイプではないことは分かり合いました。生きることに狡猾な獲物として作られたけど、もう変わったというケジャール。変わるのは簡単じゃないというベラナ。やたら真実味があります。でも、結局ほだされてエミッターの容量を増やす手伝いをします。

 アイデンは自分のとった道が正しかったか悩むドクターと話していますが、ドクターがベラナと一緒に帰りたいというと、クルーは歓迎してくれないだろうとほのめかします。そんな彼が見せたのは、新しい家。大気も水も有機体にとっては危険な環境です。まだエミッターはできないですが、ヒロージェンに見つかりました。放射線の強い星に隠れますが、それでも追ってくる狩人だち。

 そんな狩人のおしりを見ながら進むヴォイジャー。しかし、まあ危ない道のり。トムの腕で、なんとかいしりにくっついています。

 攻撃を受ける中、ケジャールのプログラムを入れることに成功したベラナ。エンジニアである彼女に「社会を築くのはエンジニアだ」と言います。それが、ベラナの誇りなんでしょうね。まさにヴォイジャーを下から支えているのは機関室ですから。

 ドクターは医師の必要ないホログラムの世界で、美術や芸術を紹介したいと言います。それが有機体の文化なら必要ないというアイデン。彼自身、プログラムされたベイジョーの信仰ではなく、新たに自分を教祖になって新たなものを始めようとしています。わー、妄想激しくなってきた…。ドクターもそれはちょっと心配。

 アイデン達は、その辺を飛んでいるヌバリ人を捕まえて、彼らが使っていたホログラムを奪取しました。その際「仕方なく」ヌバリ人を殺害。ヒロージェンに見つかろうと、ベラナに詰られようとお構いなし。ドクターはやはりベラナと脱出すると言いきりましたが、ワープ中途言い訳されて彼が見つけた星まで待ってくれと。ベラナはケジャールに説得を試みます。アイデンの代わりに指導者になれとほのめかします。そこまでして手に入れたホログラムたちは、基本的なサブルーチンしかない進化しようのないプログラムでした。それを非難したベラナは「偏見がある」として拘束。当然、ポッドにも乗せてもらえません。

 ヒロージェンがワープを抜けた途端、ヴォイジャーは奇襲を開始。艦長の言っていた通り、奇襲はとても有効でした。ヒロージェンが動けないと知ったアイデン、彼らを危険な星の地上に転送し、弱った彼らを「狩る」と言い出しました。地上に転送されたヒロージェン達は、苦しみながらもまだ何とか生きています。

 シールドが低下しているため、ヴォイジャーでは出られず副長今回2度目のアウェイ・ミッション。トム・トゥヴォックと共にフライヤーで出かけます。

 虐殺を止めようとしたドクターでしたが、アイデンに停止させられ、モバイルエミッターも奪われてしまいました。

 副長たちがホログラムを追いますが、アイデンはじめホログラムは狩りを始めます。船の中では、ベラナを逃がそうとしてくれるケジャールをさらに説得して、地上のホログラムを何とかしようとしてます。通信も転送もできませんが、ベラナ、あなたならできる!地上のエミッターを操作して、アイデン他のプログラムはシャットダウン。ドクターを地上で起動しました。

 船に追いついたフライヤーでは、まずベラナを救出こんな時でも「家計に響く旅行は…」なんて言ってるのが、トムらしいですが。

 アイデンは、弱っているヒロージェンを追い詰めましたが、そこはドクターかっこよく登場。銃を突きつけて「私は仲間ではない」と。それでもヒロージェンを殺そうとしたアイデンを撃ち、無事フライヤーに収容されました。

 それでも外交上のジレンマは残りました。ニーリックスの口車にもほだされて、ヒロージェンはホログラムを放棄。艦長はホログラム船に行き、残ったケジャールにヴォイジャーへ来ないかと言いますが、ドレクとケジャールは船に残ると言い、ベラナの後押しもあってそれは認められました。

 外交上のジレンマは簡単に解決しましたが、もう一つ重大な問題が。いつの間にかドクターのオフィスに座っている艦長、めちゃ怖い。彼がヴォイジャーを危険にさらそうとしたわけではないと信じてはいるけれど、物事は思い通りにいかないわねと。ドクターはエミッターの没収か権利のそれを申し出ました。しかし、艦長はヒロージェンに技術供与したのと同じように、ドクターのプログラムを拡張する権利を与えた。その結果だから、ドクターだけを責められるか…。報告書の提出だけを命じて、出ていきました。艦長、そこまでご自分で責任感じなくても…。特別な自由を持ち続けることを許されたドクター、少しは勉強して下さい。

 今回すこし気になったのは、トゥヴォックの言葉遣いです。前回から半月経ってしまってますので、ちょっと記憶があいまいですが、今回のトゥヴォックはなぜか緊急時以外でも副長にタメ語なんです。階級も地位も上のはずなんですが。英語にはその辺結構曖昧なので、おそらく吹き替え翻訳のミス(字幕はちゃんと敬語)だと思いますが、トゥヴォックに限ってその辺おろそかにはしないと思うので、違和感満載。

 今回の副題は「ほだされるみなさん」にすればよかったかしら(笑)。皆さん情に厚いのね。でもそんな中で、ドクターの休暇願や主張したホログラムの救出だけが認められなかったのですから、ある意味それを引き立てるための演出かもしれませんが。ああもう一つ、副長とトゥヴォックの共同作戦も失敗してましたね。

 キーポイントとしてもう一つ、ベラナのセリフ「変わるのって簡単じゃない」があると思います。ベラナも自分の怒りっぽかったり短気な性質から変わろうと努力し続けています。初期と比べればかなり穏やかになったとは思いますが、彼女の理想とはまだ遠いんでしょう。そこまで来るために、どれだけの苦労をしてきたか。何年もかけてきたベラナだからこそ言えることですよね。艦長やセブンではなく、生れながらの性質に悩んできたベラナだからこそ、このセリフは生きてくると思います。また、アイデンはそもそも「獲物」としての自分の性質を変えられなかった。ケジャールは変わったのかもしれませんが、アイデンはその限りではありませんでしたね。

 さぁ、やっと今回のお題。原題「Flesh and Blood」=「血と肉」前にドクターメインの話はなんでしたっけ…「Body and Soul」じゃありませんでした?好きねぇそういうの。邦題「裏切られたホログラム革命」。裏切りの連鎖であることは確かですが、エピ自体が結構こんがらがってて、結局ドクターはどこで誰を「裏切らなかった」のか、そっちが謎です。

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コメント

>社会を築くのはエンジニア
ベラナのこのセリフが好きです。
社会を築くのは一部の権力者じゃなくて私たち。
この自覚が素晴らしいと思う。
相変らずドクター・エピになっちゃってるし、トム君の出番は少ないしで、お気に入りとは言い難いんだけど、ベラナのセリフは印象的なのが多かったです。
アイデンは当初、皆で理想郷造るとか言ってて結局復讐に走ってしまい…。誇大妄想的な症状といい、粘着質的なこだわりといい、どうも統合失調症っぽいですが、ホログラムがそんな病気になるのかな?と、初見の時に疑問に思ったことを思い出しました。^^;
トゥボックのタメ語も気になりますよね…。

投稿: 幽人パリス | 2009年6月22日 (月) 00時43分

>幽人パリスさん
 ドクターエピ、このへんまで来ると「もう…」では済まなくなってきますよね。暴走してんのは誰だか分んなくなってくる感じで…。
 別にドクターでなくてもよかった気がしなくもないですが。この終りの彼の行動と、この後のエピでの整合性も欲しいところですね。
 アイデン=統合失調症、なるほど。ただのエラーというか、ホログラムって本来この程度のものだったんじゃないかって思ってました。ドクターやケジャールってある意味特殊な例か、なにか特別に作用したプログラムがあるのかなって…。でも、人格サブルーチンが病気にかかったっていうのは、それはそれでまたすごいプログラムですね。

投稿: 浅木 | 2009年6月22日 (月) 15時06分

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