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第157話「Shattered(対決する時空)」

 どうやって私の副長に?

※ネタバレです。

 J/C3部作とも称される「聖典」のラス1です。また、これを本編の最終回として、新たなヴォイジャーのストーリーと、艦長と副長の物語を紡いでいる海外サイトもあるそうで。

 貨物室。ナオミは相補的塩基対という小難しい柄のパズルをやってます。あのー、難しすぎない?シーズン2で生まれた彼女、まだ5歳よ?面倒見てるのはイチェブ。そこに現れたのは副長。イチェブは実はレポートの時間をこっそりナオミにあててあげていたのを内緒にして下さいと頼みました。すると、副長も代わりに秘密を一つ教えてくれました。彼が取りに来たのはレプリケートではないアンタリアンの林檎酒。残り少ないそれの隠し場所を、ニーリックスには内緒にと。

 こちらは艦長。あら、お部屋のレプリケーター分解しちゃって。そこへ入ってきたのは副長。なるほろ、艦長とのディナー用でしたか。艦長は例によって焦がしてしまったようで、今度こそ堪忍袋の緒が切れたって感じですかね(どっちがだろう…)。それをイチェブとナオミのパズルのようだと笑う副長。イチェブの優秀さをほめ、数年後には艦長かもなんて言ってますが、艦長は死ぬまできっと艦長でしょうね。

 せっかくディナーの予定だったのに、船が大きく揺れました。何らかの重力サージの影響で、緩衝装置がやられました。不安定になったコアを見に行くという副長と別れ、ブリッジへ向かう艦長。ブリッジへ到着するころには、セブンが見つけたクロノトンを含む空間亀裂が映されていました。

 機関室では、コアが抑制を失い、クルーに退避命令が出ました。副長は最後まで残って、コアを止めようとします。ヴォイジャーは落雷を受け、副長にもコアを伝って飛び火。船全体が電磁波に包まれます。気がついたベラナは、医療室への転送を指示しました。

 医療室で気がついた副長。体が時間的に分裂していたと言われました。ドクターの作成したクロノトンの血清で治ったのです。医療室からはブリッジに通信できないらしいので、副長は他のけが人を想定して一緒に行ってくれと言いましたが、ドクターはここから出られないとぬかします。モバイルエミッターも分からないらしいドクターはとりあえず放置して、医療キットを持った副長1人でブリッジへ。すると、ターボリフトでキットが消えました。

 ぶいりっじへ出て、やってきたハリーを捕まえると、ハリーは副長を知らない様子。振り返った艦長は彼を見た瞬間、拘束しろとクルーに命じました。玉ね…いや、昔懐かしのヘアスタイルで。艦長の話では、ヴォイジャーはまだバッドランドにいると。タイムスリップしたらしいという副長の言葉には耳も貸してもらえず、ブリッジを連れ出されました。

 しかし、保安部員は途中で消えてしまい、副長は機関室へ。するとそこにはセスカがいました。驚いた副長は隙を突かれ、殴られて気を失います。目覚めると、セスカは乗っ取ったはずのヴォイジャーで何人のクルーが工作して回っているのかと尋問。最初は本当のことを話しますが、ぶん殴るだけで信じてくれないセスカ。じゃあなんで聞くのよ…この人ほんとにもう。で、仕方がないので、彼女に話を合わせた副長、なんだかんだ言って銃を奪い、機関室の2階に見つけた別の亀裂の中へ逃げ込みました。

 医療室では訳わかめなドクターのところへ戻ってきた副長。ここだけですからね、敵扱いされなかったのは。宇宙暦を聞いて、医療室はモバイルエミッターより前だということ、船が時間的に分裂したらしいということもなんとなく分かり始めていました。血清のおかげでその間を行き来できるようになった副長。それをハイポスプレーに入れて、お仲間を増やそうってことで…

 再びブリッジに単独で現れた副長に、敵対心の塊な艦長。そりゃ、彼女にとってはマキのボスでしかないのですから。未来から来た事を証明しようと、艦長のプライベートまで暴露しちゃう副長。3年後に聞いたって言ってましたが、シーズン3の頃ですか?2年後(ヴィディア人の協力)の後だいぶ経ってから?いやまあとりあえず、わけわかめなハリーを置いて、艦長は副長を作戦室へ。もってきたハイポスプレーを持っていかれそうになった副長は、艦長の隙をみて彼女を捕まえ、後ろのドアから廊下へ。血清を毒だと言ってクルーを脅します。ここでも話し合わせるしかないんですね。まぁさっさと打っちゃうわけですが、それによって艦長も移動可能に。

 とりあえず、時間分裂の話は信じてもらえた副長。未来を何も知らない艦長を連れ、天体測定ラボに向かいます。また、時間規則を理由に、あまり未来のことは話さないように言い置いて。その途中には、倒れたクルーが。副長はいくつか心当たりがありますが、あえて助けず先へ進みました。

 天体測定ラボへ到着すると、そこには副長も見たことのないクルーが2人いました。女性の方はナオミだと名乗り…イチェブと二人、時空の亀裂事故で艦長と副長亡きあと17年もここでセンサーを改良し続けていたのでした。彼らのおかげで、重力サージがヴォイジャーに与えたダメージが、船に37の時間枠を作ったことが判明。別の時間枠にセブンを探しに行こうと言う2人に、ナオミは子供の頃の夢(艦長の助手になりたかった)、イチェブは副長のヒミツ(林檎酒の在り処は内緒にしておいた)と告げました。

 セブンがいるのは貨物室だろうとあたりを付けた副長。ビンゴですが、これまたタイミングの悪いことに、ボーグと彼女を切り離す前、しかもボーグがこの場所を占領しているときの超ピンポイント。当然、セブンはまだ完ぺきにべーグでした。サージを受けてか、4シーズンと違って声もちょっとダブッちゃってますが。ボーグの技術を惜しむことなく教えてくれるセブンの案を応用して、ワープコアの調整とバイオ神経回路へのクロノトン血清ということで作戦を進行することに。ボーグとの遭遇などなど、艦長としての初任務に多難なものを予感してしまった艦長ですが、副長はダンテの詩を引用して励ましてみます。それは、艦長が婚約の記念にマークからもらった「地獄篇」の一節でした。あのー、婚約の記念に「地獄篇」ってさ…んでまた副長もよう覚えてるよね。そんなサクサク出てこうへんで。

 医療室へ行き、血清の入ったベルトを着けながら、うっかり艦長にとっての未来を明かしてしまいそうになるドクター。医療部長を亡くしたこと、δ宇宙域に来たとこはバラしちゃいましたが。二人で仲良く…とまではいきませんが、とにかくバイオ神経回路にお注射のお時間です。途中でマクロウイルスに襲われ、またひとつヴォイジャーの災難を知った艦長。次に行ったのはホロデッキですが、運がいいのか悪いのか、トムのキャプテン・プロトンが進行中でした。んで、ケオティカに捕まってしまうわけですわ。彼は、艦長のことをアラクニアだと思っていますが、アラクニアに殺され、なぜか生き返ったわけで、その辺は突っ込まないとして…。とにかく、以前のように好意的ではないのです。副長にキャラになりきって話を会わせろと言われ、最初はいやいやながらもだんだんノってくる艦長(笑)。かく言う副長はうまいことSFの世界に合わせられないのですが。白黒の世界で唯一カラーの神経回路を見せて(このときの効果音が最高w)、それを敵の仕業だと思いこませ、無事血清を注射させた艦長。解放してというときの眉が…wもう大爆笑なのですが、ご本人はケオティカが手にキスしまくってうんざりなご様子。トムのホロデッキ使用権を剥奪するとがっつり言っちゃいました。

 転送室に行くと、ベラナと元マキメンバーが、マキの服を着たままいました。ここは、ヴォイジャーがアレイを破壊してから、彼らが艦隊の制服に身を包む前、もう本篇にさえ出てこなかった場面です。ベラナは艦長に対して敵対心むき出しですが、当時惚れてた(本人は自覚なしですが)副長に「君に嘘をついたことはない。もちろん今も」と言われ、ほだされますw。ベラナが言った「この女のせいで」という一言で、自分の決断がクルーをさまよわせることになったと知った艦長。さあ、ここからです。

 食堂へ行くと、サージを受けた現在の時間枠でした。ドクターのいない食堂で、放射能汚染にやられたクルーの治療に奮闘するトム。やっとご登場。ニーリックスにはコーヒーをもらい、励ましてもらう艦長。そこで、瀕死のトゥヴォックを見つけます。艦長はトゥヴォックを含めたマキメンバーを見つけに行く途中で下から、この姿はショック。さらに、目の前で彼が亡くなってしまい、ショック倍増です。艦長たちの記憶にないところですが、地獄の一年の最後に、トゥヴォックは艦長に自分から触れます。今回もまた、彼は自分から艦長に手を…。長年の友人の死を目の前にしてしまった艦長。もう我慢できませんでした。未来を変える方法を取ろうとします。副長はヴォイジャーの災難ばかり見てきた艦長に、クルーの結束や子供たちのこと、ヴォイジャーの幸せな部分も話します。艦長はなんとか思いとどまり、セスカのいる機関室に向かいます。「もとマキで、カーデシアのスパイ」と、いたって簡単な説明にとどめた副長ですが、マキの性質から考えて、一瞬「は?」ってなりそうな感じですが。まずは穏便に交渉といこうと決めた艦長たちですが、艦長には予備案の候補まであるらしく。

 一応、ケイゾンに捕まってみせ(ケイゾンの説明は省かれたらしい)、説得にかかる副長。セスカは事情を呑み込みましたが、なぜが副長に媚を売ってきます。ほんとこの人分からん…。まつまり、自分が失敗したことも理解した彼女は、自分の時間枠に戻そうとします。交渉は決裂、予備案発動です。

 各時間枠から、血清を打ったクルーを呼び出して総攻撃。でも、艦長今回2度目のとっ捕まり。そこへかっこよく(?)現れたのは、ボーグのセブン。

 ということで血清もワープコアも準備完了。艦長は他のクルーを元の場所に戻し、機関室に残る副長と、ワープコアの前で最後の質問。「敵同士としてであったにしては、ずいぶん親しい気がするの。…どれくらい、親しいのかしら?」おっと、核心突きますね。字幕はもっとガッツリ「ただの友人?それ以上の関係?」なんて言ってますが、副長の答えは「いくつかの境界線は越えていません」。また曖昧な答え方をしたもんです。これではいかようにも解釈できます。詳しくは別記事にて妄想を爆発させてみますw。

 で、元にもどった副長。ディフレクターを避雷針代わりにして、サージを防ぎました。ブリッジへ帰ってきた副長に、艦長はまた質問攻め。でも副長は時間規則を理由に答えませんでした。艦長に「夕食を済ませませんか?」と。あの、ブリッジのど真ん中ですが…。境界線も何も、夫婦の会話じゃございませんか。

 幼いころの嵐の話は、まるで今日のあのサージのことのようです。もうなくなりかけた林檎酒の新しいのを「貨物室から」持って来てという艦長。どうしてそれを?と聞く副長には「時間規則に触れるから」と答えませんでした。

一つ分かったこと。副長はオフのときにはキャスリン呼びだけでなく、ため語。

「これは巨大な生命体だった」…という初期に何度も使われた手でなくて、とりあえずホッとします(-。-)。

 ツッコミどころ満載のエピ。まず、●電磁波を服ごと浴びた副長は別にして、なんで血清打っただけの艦長の制服も時空を越えられるのか。●なんでバッドランドの頃のブリッジにトムがいないのか(食堂に医療部員としていなくちゃいけないのは分かりますが、ヴォイジャーがバッドランドに着いてから飛ばされるまで、トムはブリッジにいました)。●同じシーンで、前の副長とかパイロット(美人のベタゾイド)はどこ行った?●ヴォイジャーには153人のクルーがいると艦長が言ってますが、第一話では乗員141って言ってなかった?始めから人数オーバー?●副長が艦長を連れ出した作戦室の後ろドア、使ってるところ初めて見たぞ!●艦長は貨物室を出てから「艦長の初仕事」って言ってましたが、前「空虚」に入り込んだエピでトゥヴォックが他の艦の艦長だった時の話してなかったか?なんやった…ビリングス?●キャプテンプロトンにどうしてトムキムコンビがいない?●ケオティカさん、前回薬で惑わされたのはあんたの部下じゃござーせん?●それに艦長、なんでケオティカ知らないのにアラクニアのキャラ知ってるの?●最後、サージが防げたとして、何で副長だけの記憶が残る?(これは、サージを受けた副長だけ体質が違うと説明できるかも)●毎回、時間のひずみを越えたとき、なんで副長側からは全部見えるのに、向こうからは何も見えないの?他…。

 このレビューいつもより長いかも…ですが、久々に副長は大活躍ったし、艦長も出ずっぱりで、二人のラブラブシーンも見られて、満足でございやす。

 今回のお題。原題「Shattered」は「バラバラの」ってくらいでしょうか。バラバラの時間枠を自由に駆け回ったエピでしたから、まあそうでしょうけど。邦題「対決する時空」。なんだかタイトリングが雰囲気に頼ってきていると思うのは私だけでしょうか。対決したのはセスカだけで、協力した時空って感じでしたがそれだと「ヴィディア人の協力」と同レベルになっちゃいますね。

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コメント

こんばんは。
このエピは確かにJ/Cの「聖典」の一本ですよね。
幽人もニューアースで2人は結ばれたと思ってる1人なので、その後それについて語られなくなって残念に思ってました。
エピとしては分かりにくい部類?かもですが、シリーズ後半では激減する副長エピだし、過去の映像も懐かしくて楽しめますよネ。(^.^)

投稿: 幽人パリス | 2009年7月 7日 (火) 00時32分

>幽人パリスさん
激カメ返でスミマセン…!これ、レスした…はず、だったんですができてなかったようです。申し訳ない。
7年間ずっとVOYを見てないと分からないエピですよね。初見時に、S1~S3を見てなかったので、大分分からないところがあって???でした。とりあえず、艦長をギュッとする副長…みたいな(笑)。
副長の出番…本当に少ないですよね。出てきても、なんだか扱いが可哀そうなのが多いし…。今回は、ちょっとカッコよかった。

投稿: 浅木 | 2009年9月12日 (土) 00時01分

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